投資先の「いい会社」

株式会社 和井田製作所

(岐阜県)設立年:1933年

日本の技術力を支える職人がいる会社

テレビ番組「ガイアの夜明け」でも取り上げられた、飛騨高山に本社のある和井田製作所。

研削盤(金型や工作機械の工具を生み出す機械)ではトップクラス。10ミクロンの誤差を2ミクロンの誤差に縮める手作業は匠の神髄です。

2012年6月22日受益者の皆様といい会社訪問を実施しました!
匠の技
和井田製作所は、工作機械で使う刃物やドリルを創る元の工作機械(所謂マザーマシン)を作る会社です。機械で単純に削った部品だけでは、精度をあげることができないため、機械研削で生じた10ミクロンの誤差を手で何時間もかけて削り、2ミクロンの誤差まで縮小します。機械によって作られた綺麗な表面を傷つけているだけのようにしか見えない作業ですが、これぞ職人技。目で見て分からない技術力は単純に真似できません。工作機械は、多くのパーツから成り立っているため、1箇所の誤差が積み重なると全体に与える影響が大きくなってしまいますから、ちょっとした誤差も許されません。
  • 6時間かけて手で削る職人の匠な技

和井田パン
大戦時の疎開を契機に飛騨高山(現在の高山市)に本社を移した和井田製作所。当時は、高山にパン屋すらなかったことから、パンを焼いて学校などに提供していたそうです。高山の商店街にある時計屋さんで聞いたところ、おばあちゃんは「和井田」といえば、「和井田パン」しか知らず、娘さんは「和井田」といえば、 「和井田製作所」しか知りません。その時代ごとに地域に必要とされている会社なんですね。
  • 飛騨高山にある和井田製作所

地域雇用を守る
高山市に本社のある唯一の上場会社である和井田製作所。お昼には、多くの社員がお昼御飯を食べに車で自宅に帰ります。多くの人が5分で帰れる場所に住めるのは、地方ならではの良さですね。

鎌倉投信の視点
鎌倉投信が着目したのは、テーマ「匠」。「ものづくり」の前に「人づくり」を重視している和井田製作所。職人は物を作ることは得意であっても、人を育てることが得意ではない場合が多い。和井田が今まさに取り組んでいるのが、匠な技術の後継者育成。若手が活き活きと働いています。個別に話を聞いても、働いていることに誇りを持ちながら、技術はまだまだと謙虚。この「ひとづくり」が出来ている限り、和井田の歴史はまだまだ続くと感じます。最後に、事業としては、工作機械だけだとどうしても景気循環に大きく影響を受けてしまいます。リーマンショック時には赤字を出してしまいました。現在の経営陣は、和井田に改革をもたらそうとしています。和井田が「変化し続ける老舗」としてこれからの社会に必要とされる存在になるように、応援し続けたいと思います。
  • 和井田に改革をもたらすために「ひとづくり」を実践する岩崎社長(2011年当時)

和井田製作所
創業1933年、切削工具用と金型用の特殊研削盤(工作機械)の製造販売を行う会社。本社は岐阜県。JASDAQ上場。
http://www.waida.co.jp/