投資先の「いい会社」

ニッポン高度紙工業 株式会社

(高知県)設立年:1941年

紙を高付加価値商品に変える、いい会社

高知県にある、紙という単純なものを高付加価値な製品に変えることができる会社。

そこには様々な先端技術が織り込まれています。コンデンサ用セパレータを研究し続け、今ではなんと世界シェア60%という、ニッチなマーケットの匠な会社です。

  • ニッポン高度紙工業の技術は、この土佐和紙から

伝統技術
ニッポン高度紙工業は、電気絶縁用セパレータを創る会社です。「紙なのに、電気?」と思われるでしょうが、不純物のない均質な紙を製造することによって、テレビやパソコンだけでなく、今ではエコカーや風力発電に使われるコンデンサや電池に使用されています。本社は高知県にあり、その地域の伝統技術である「土佐和紙」の技術を応用しています。「土佐和紙」の歴史は古く、一千年以上前から生産されていた記録があるぐらいです。土佐和紙の特徴は「薄くて丈夫」なこと。そこで、電気を通さず、薄くて丈夫な紙が、コンデンサや電池などに使われるようになりました。その結果、ニッポン高度紙工業は電化製品の成長とともに発展を続け、今では、コンデンサ用セパレータでの国内シェア95%、海外シェア60%と、世界有数のトップシェアを誇る会社となっています。
  • 土佐和紙の技術が応用されたコンデンサ用セパレータ
いい水
いい紙を創るためには「いい水」が必要不可欠です、しかも大量に。そこでニッポン高度紙工業が考えたのが「森づくり」。良質な保水能力を持つ森林を維持するために会社で山林を保有しています。なんとその広さは、約二百四十ヘクタール。そこでは、社員教育の一環として、山林保全活動などがおこなわれ、社員の環境意識を向上させています。

鎌倉投信の視点
鎌倉投信が着目したのは、テーマ「匠」。その地域の伝統技術を応用することで、グローバルニッチな会社に成長するニッポン高度紙工業。紙・パルプという業種でありながら、エコカー・風力発電など将来性の高い分野に商品が提供されています。伝統技術を応用すれば、結果的に参入障壁にもなり、商品の高付加価値化が図れます。この日本ならではの技術は、まさしく「匠」。また、この伝統技術は四万十川などがあり、水が豊かな高知だからこそできること。「いい水」がなければ差別化ができなくなるニッポン高度紙工業だからこそ、「水」を守る社会貢献活動が続けられると考えます。それは、私たちがいつもいっている、「本業に関係ない社会貢献は、その会社が赤字になったらやめてしまいます」ということから理解できると思います。こんな素敵な会社が各地域に生まれれば、きっと日本は元気になります。ぜひ応援していきましょう!
  • コンデンサの分解図

ニッポン高度紙工業株式会社
創業1941年、紙を利用した電気絶縁用セパレータ専業の会社。コンデンサ用セパレータ生産ではトップシェアを誇る。本社は高知県。JASDAQ上場。
http://www.kodoshi.co.jp/
  • 代表取締役社長 山岡俊則 氏(2020年現在)