投資先の「いい会社」

ユニオンツール 株式会社

(東京都)設立年:1960年

髪の毛よりも細いドリルを創る技術力の会社

過去に放送されたガイアの夜明けでも「髪の毛よりも細いドリル」がでてきますが、製造しているのはユニオンツールです。

超硬ドリルで世界シェアトップのこの会社は、技術力だけでなく、経営も無借金です。ライバルは、レーザー加工と低価格のドリルメーカーですが、どちらに対しても新たな商品で挑んでいます。

細やかさへの日本の技術力を感じられる匠な会社です。

【特徴一 匠】

●革新性
ユニオンツールはPCB(プリント配線板)ドリルで世界シェア3割を超える、グローバルニッチな会社です。プリント配線板ですからスマホなどの小さいものには、髪の毛よりも細いドリルが必要となる場合があります。日本の匠のこだわりと細やかさが、世界のトップシェアを維持できる要因かもしれません。また、通常ドリルは溝が2つなのですが、1つ溝のドリルを開発したり、耐久性を高めるために特殊コーティングをしたりと、革新性には定評があります。ライバルは、同業よりも微細加工ができるレーザー加工かも知れません。

●内製化
匠な、いい会社の共通要素として生産設備の内製化率が高いことがあります。内製化率とは、自社の製品を構成する部品(機械)のうち、外部に委託・発注せず、自社が製造・制作した部品(機械)が占める割合を示します。ユニオンツールも高い内製化率を誇ります。その主な理由は、技術が流出しないようにすることと、改良・改善が日々行えることなどです。当然ながら外注するよりも大変ですが、これが付加価値の源泉にもなります。日々の努力により、他が追随できないほどの差となり、結果として現在のユニオンツールの強さになっています。

【特徴二 人】

●経営力
製造業は固定化されている工場などの資産がどうしても多くなってしまいますから、景気が悪化すると、赤字になりやすくなります。そこで重要なのは、雇用を守るためにも無借金経営にすること。ユニオンツールの自己資本比率はなんと約93%。これにより経営も非常に安定します。

鎌倉投信の視点
鎌倉投信が着目したのは、テーマ「匠」。

鎌倉投信は、日本の製造業がグローバルとの競争で生き残っていくために必要な要素があると考えています。それは、「時代のニーズに合わせた革新性」、「技術の流出を防ぐための内製化」、「高付加価値で販売するための製販一貫体制」、「長く続くための変化し続ける力」、「景気が悪化しても雇用できる無借金経営」、「ニッチな市場を定義し、その分野ではトップになる」など。これらの全ての項目に該当するユニオンツールは、世界に通用する匠な会社だと考えます。ユニオンツールの本社は東京都ですが、技術(テクニカルセンター)は新潟なので、地域雇用を生んでいるところもいいですね。ちなみに、技術が地方都市にあるのもグローバルニッチな会社の特徴です!
  • 大平 博 社長
    グローバルでトップシェアを維持し続ける経営者

ユニオンツール株式会社
創業1960年、PCB(プリント配線板)ドリルで世界シェア3割超をもつ。東京一部上場、本社は東京都品川区。
http://www.uniontool.co.jp/