投資先の「いい会社」

株式会社 サンエー

(沖縄県)設立年:1950年

沖縄の地で独自性を発揮する会社

マツモトキヨシからローソン、はたまたスーパーからホテルまで、いったい「なに屋さん」なのかと思うのが、沖縄にあるサンエー。

沖縄の地で独自性を発揮しています。地元の人に「サンエーがなくては困る」といわれるほど、地域に根差したビジネスモデル。同様に、人財育成も独特で、契約社員はパートナー社員と呼んでいます。ユニークな人財がいるから独自性が発揮できるのでしょう。

  • サンエーのマークがよくわかる店舗

現場に根づく経営理念
地元の人に尋ねると、皆一様に「サンエーがなくては困る」「サンエーに行けば、何でも揃う」といいます。それを可能にしているのが創業来一貫して大切にしてきた経営理念「善の発想」と「自主独立」です。サンエーでは、社員だけではなく、パートナーと呼ばれる契約社員も一人一人が主役です。あらゆる営業情報を共有して、どうすればお客様に喜ばれる売り場にできるかを主体的に考え、自らの判断で取り組む風土が根づいているのです。本社前には「善の発想」と刻まれたロダンの「考える人」像が置かれています。スタッフ一人一人が、心から人を好きになり、お客様の喜びを自分の喜びに変える善の循環を創っているのです。
  • 創業当時の店舗

ひらめきカード
現場を仕切る社員やパートナーの参画意識を高め、やる気を引き出す仕組みの一つが、「ひらめきカード」です。年に一度、現場からの意見やアイデアを社長に届けるのです。社長の上地さんは、アルバイトさんも含めた7000名の声に耳を傾けます。全て目を通し、情報を開示して、これはというアイデアを即実行するのです。人の知恵は無限大、まさに宝の山なのだそうです。

離島のハンデをプラスに転換した物流センター
一般に物流は、出荷元が最終出荷先に小分けして出荷します。しかし、作業賃金の高い地域で仕分けをして離島に小出しで送ると、かえって物流コストがかさむのです。そこで、サンエーでは、物流センターを自前で作り、センターに商品をまとめ、ここで細分化して、値札をつけて再送することにしました。作業賃金が安く、リードタイムが短くなるため利益率も高まったとのこと。それだけでなく、ここで30数名の地元雇用を創出したのです。

鎌倉投信の視点
鎌倉投信が着目したのは、テーマ「共生」。
お客様である沖縄県民だけでなく、地元主義を貫いた雇用を続けた結果、社員、パートナー、アルバイトさんに愛されているという点です。流通業界は、とかくコスト競争に陥りやすく、疲弊感が漂う会社が少なくありません。沖縄に特化し、社員のやる気を引き出すことで品揃えやサービスの質を高める差別化戦略に注目しています。競合ひしめくこの業界において、常に「鮮度管理」を第一に考える誠実な経営姿勢にも共感します。
  • 地元をこよなく愛する上地社長(左)と折田会長(右)

株式会社サンエー
創業1950年、沖縄県に密着した総合小売業。食料品だけではなく、住宅関連用品、衣料品、外食、娯楽など今や沖縄県民の生活に欠かすことができない会社。エディオン、マツモトキヨシ、ローソンなどとの提携による独自のフランチャイズ展開にも特徴。本社は沖縄県。東京一部上場。
http://www.san-a.co.jp/