投資先の「いい会社」

カゴメ 株式会社

(愛知県)設立年:1899年

トマトもファン株主も大切にするいい会社

カゴメ株式会社は、皆さんよくご存じの「カゴメ トマトケチャップ」や「野菜生活100」をはじめとした、トマトジュースや野菜ジュースなどトマト加工品や自然食材を使った商品を生産販売している会社です。

【特徴一 共生】

●食料自給率改善
カゴメでは、国内農業の持続可能性追求のため、トマトジュース原料の全量国産化を目指しています。現状は、トマト生産者の高齢化や後継者不足などにより生産者数や栽培面積が伸び悩んでいるため、国産だけでは賄えない分は海外産を使用していますが、全量国産化に向け、トマトの産地・生産者の開拓を自らおこなっています。

また、各地の野菜やフルーツなどの特産品の魅力をカゴメの商品として全国にとどける「地産全消」活動も行っています。野菜ジュースの「野菜生活100」では季節限定シリーズとして、長野県の白桃を使った「白桃ミックス」など、地域の特色を活かした商品開発をおこなっています。
  • 写真はカゴメの代表商品である「野菜生活 100」です。地域の特産品を使用した季節限定シリーズが好評。

●ファン株主20万人
98年当時、6千名程にすぎなかった株主数は、14年12月には20万人を突破、そのうち個人株主の株式所有比率は株主数ベースで99%を超えています。商品紹介・試食会などの催しや株主優待の導入など様々な試行錯誤を繰り返す中で、同社のファンになる株主を徐々に増やしていったそうです。

カゴメの株主総会は通常の株主総会の雰囲気とは異なり、ロビー展示等で株主が役員・社員と直接対話し、企業活動や商品への株主の理解を深めてもらっているそうです。

カゴメではお客様と株主は表裏一体と考え、親しみをこめて「ファン株主」と呼んでいます。ロイヤルティの高い「ファン株主」の存在は株価の安定化や、同業他社よりも相対的に高い企業価値(≒高いPER)を実現しています。
  • 寺田社長(当時)とファン株主との「対話と交流の会」の様子

【特徴二 匠】

●世界トップクラスのトマト遺伝資源
カゴメは7,500種のトマト種子を保有していて、これは民間企業では世界有数の保有水準です。それらを活用した品種改良・農業研究により、農家が収穫しやすいトマト、病気に強いトマトの開発など、トマトの持つパワーを活かす商品開発につなげています。
  • 写真はトマトの種子です。

鎌倉投信の視点
鎌倉投信では「共生」の評価項目の一つである「食料自給率改善」という点で同社に着目しました。トマトジュース市場でトップシェアを誇るカゴメが国内農業の継続に力を入れていることは大きな効果があると捉えています。

カゴメの企業理念のひとつに「感謝」という言葉があります。「自然の恵みと多くの人々との出会いに感謝し、自然生態系と人間性を尊重する」このような想いを着実に実行している同社の活動を今後とも応援していきたいです。
  • 代表取締役社長 山口 聡 氏

カゴメ株式会社
1899年創業。トマト加工品の最大手、自然素材を生かした商品開発力に定評。トマトをはじめとした生鮮野菜にも注力。東京一部上場。本社は愛知県。

https://www.kagome.co.jp/