投資先の「いい会社」

小林製薬 株式会社

(大阪府)設立年:1919年

モチベーションが高く、発想力が具現化する、いい会社

小林製薬株式会社は「“あったらいいな”をする」というブランドスローガンのもと、世の中にない新しい商品を開発販売している会社です。「アイボン」や「熱さまシート」などの同社商品を皆様も使用したことはあるのではないでしょうか。

【特徴 匠】

●ニッチ
小林製薬は、お客様の潜在的なニーズである“あったらいいな”と思えるような新しい市場を探し、その市場を大きく育てることで高い売上高、高い利益率を達成することを目標としています。洗眼薬である「アイボン」、トイレ用芳香洗浄剤の「ブルーレット」、額用冷却シートの「熱さまシート」のいずれの商品も50%超の高い市場シェアを達成しています。
  • “あったらいいな”と思える商品を創ることで高シェア・高収益率を達成。

【特徴 人】

●モチベーション
このような高いシェアを実現するには商品開発力が重要です。同社では開発担当者が社長に対して新製品アイデアを毎月1回プレゼンテーションする「アイデア会議」というものを実施しています。商品開発の早い段階で経営陣が関与することで意思決定が素早くできるだけでなく、担当者にとっては経営陣に自分のアイデアを聞いてもらえる機会が毎月あるためモチベーション向上に繋がります。

また、「社員提案制度」という社員の誰もがいつでもアイデアを出せる仕組みを30年程前から実施しています。提案内容は関連部署で検討されるだけでなく、内容や件数によってポイントが付与され、ポイント上位者と「夕食会」を催し会長・社長・役員が直接、ねぎらいと賞賛の言葉を贈る機会を設けています。

また、商品開発に限らず賞賛に値する行動をとった社員に対して、どこがよかったかを、社長から直接メールするといったこともおこなっています。こういった行動は社長自身が日頃の業務の中で見つけてくるそうです。これらのユニークな制度は、社員一人一人のモチベーションを高め、魅力的な商品開発を進める力となっています。
  • 「アイデア会議」の様子。開発担当者が社長に対して毎月1回プレゼンテーションをおこなう。

●対等に意見を言える風土
自由にアイデア交換するには、その土台として対等に意見をいえる風土づくりが重要です。そのため同社内では「〇〇部長」や「〇〇課長」などの呼称は使用せず社員一律「〇〇さん」と呼ぶ「さん付け制度」を導入しています。これは会長や・社長も同様で「〇〇さん」と呼ばれています。役職にとらわれず誰でも自由に意見をいい合えるようにとの配慮からこのような文化が生まれたそうです。
  • 「さん付け」制度が始まった1995年当時の社内ポスター。

鎌倉投信の視点
鎌倉投信では、テーマ「人」の中でも「モチベーション」という点を評価しました。小林製薬の社員のやる気を高める仕組みや自由に意見のいえる風土づくり、これらが社員のモチベーションを高め競争力のある商品創りを可能にしていると考えています。
  • 小林製薬株式会社
    小林 章浩 
    代表取締役 社長

小林製薬株式会社
1919年設立。
「 “あったらいいな” 」と思える商品創りをおこなう。医薬品・口腔衛生品・食品・衛生雑貨品・芳香消臭剤・家庭雑貨品・カイロの7つのカテゴリーからなる約150のブランドを保有し(2020年9月現在)、ニッチな分野で高シェアを誇る。
本社は大阪府。

http://www.kobayashi.co.jp/