投資先の「いい会社」

リオン 株式会社

(東京都)設立年:1944年

聴こえの不自由な人へ音を届ける、いい会社

リオン株式会社は補聴器の国内トップメーカーの会社です。
2015年5月のNHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」では、若手社員の方々との対話の様子が放映されました。

【特徴一 匠】

●ニッチな分野でトップシェア
リオンはもともと音響学と物理学を研究する小林理学研究所の研究成果を世に送り出すことを目的として設立されました。難聴に悩まされていた大学教授からの相談を受けたことをきっかけとして補聴器の開発を始め、1948年に国内で初めて量産型補聴器を販売しました。それ以降、世界初の防水耳かけ型補聴器や世界初のデジタル補聴器など業界をリードする製品を次々と開発しています。

また補聴器を正しく利用するには、どれほどの聴力があるのかを測る必要があります。そのため、オージオメータと呼ばれる聴力検査器の開発も行うようになり、この商品でも国内トップシェアを誇っています。健康診断で使われる聴力計に注意するとリオンの名を目にするかもしれません。その他、騒音計や振動計などの音や振動に関する技術で独自の事業を切り開き、主要製品のいずれもが国内トップシェアとなっています。
  • 写真左はリオンの代表商品である補聴器。利用者の生活スタイルにあわせ多様な商品を用意しています。写真右は健康診断でよく使われる聴力検査器です。

【特徴二 共生】

●耳の不自由な人へ音の世界を

リオンでは技術力のある商品製造だけでなく、難聴の方が「障壁」を感じることなく生活できるようなサポート製品の開発も行っています。ドアベルや電話の音、やかんの音など普通に生活するうえで必要な音を光や振動で知らせる機器の開発、難聴学級やろう学校の生徒のため、先生との距離が離れていても、すぐそばで話しているように音声を届けるシステムの開発などを行っています。

また、生まれたばかりの赤ちゃんの約1000人に1人が先天性の難聴をもっているといわれています。もし難聴の場合でも早めに補聴器などで音を耳に入れることで、音の認識ができるようになったり、会話ができるようになったりすることが多いとのことです。そのような新生児用の聴力検査や補聴器にリオンの製品が活躍しています。初めてリオンを訪問した際に、清水社長のおっしゃっていた「もうけは後回しで聴こえの不自由な人へ音を届ける。如何に補聴器を世の中に広めるかが使命」という言葉は同社の取り組みを支えていると感じました。
  • 右写真は乳幼児用の聴覚検査器です。

鎌倉投信の視点
鎌倉投信では同社を、「匠」の評価項目の一つである「ニッチな分野でトップシェア」という点で評価しました。独自の分野で事業を切り拓きそのいずれもが業界をリードしていることもさることながら、高い技術力をもって社会貢献をする同社の方針を支持しています。
  • リオン株式会社
    清水 健一 
    代表取締役 社長

リオン株式会社
1944年創業。補聴器はシェアトップ。補聴器だけでなく、医療用検査機器や騒音・微粒子計測器等にも展開し、いずれも国内トップシェア。東京一部上場。本社は東京都。

http://www.rion.co.jp/