投資先の「いい会社」

株式会社 ユーグレナ

(東京都)設立年:2005年

バイオテクノロジーで人と地球を健康にすることを目指す、いい会社

株式会社ユーグレナは、ミドリムシを利用した食品の製造販売と、ミドリムシを使用したバイオ燃料の研究開発をおこなっている会社です。

【特徴 共生】

●社会貢献
社名の「ユーグレナ」はミドリムシという生物の学名に由来します。ミドリムシ自体は体長わずか0.0 5mmの藻類で、植物でもあり動物でもあるという不思議な生物です。植物ですので光合成もできますし、動物でもあるので自由自在に動くこともできます。動物と植物の両方の性質を備えているミドリムシは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、実に59種類もの栄養素を備え、人間が生きていくために必要な栄養素の大半を提供することができます。

同社ではこのミドリムシの食品化をおこなっていますが、この事業に至ったきっかけは創業者の出雲社長が大学時代にバングラデシュを訪れたことに始まります。バングラデシュは当時、世界最貧国の地ともいわれ、出雲青年は貧困や栄養失調で苦しむ現場を目のあたりにします。

大学に戻って、このような世界の栄養失調問題の解決方法を探したところ、見つけ出したのが「ミドリムシ」でした。ミドリムシはその豊富な栄養素から、食料援助の素材として大きな可能性を持っていました。

そして、ユーグレナは世界で初めてミドリムシの屋外大量培養に成功し、大量に供給する道を切り拓きました。現在同社では、ミドリムシのクッキーをバングラデシュの小学校に、無償で提供しています。
  • 上は「ミドリムシ」の写真です。当時、屋外でのミドリムシ培養は難しいといわれていましたが、世界で初めて屋外培養に成功しました。

またミドリムシは食料だけでなく、バイオ燃料の原料としても利用できます。石油などの化石燃料は地中にあった燃料を燃やすため大気中の二酸化炭素が増えることになりますが、ミドリムシはもともと空気中の二酸化炭素を利用して増殖しますので、燃料として使っても空気中の二酸化炭素を増やさないという利点があり、環境負荷の小さい燃料です。しかも、サトウキビやトウモロコシといった他のバイオ燃料と違い、本来食べ物とすべきものを燃料とするようなこともありません。同社では、この環境に配慮した燃料を使ったジェット機が世界中の空を飛ぶことも目指しています。

以前の投資先であった「雪国まいたけ」さんでは「もやし」の原料である緑豆をバングラデシュで栽培する事業を計画していました。あいにく「雪国まいたけ」さん自体は業績の悪化でこれを進められませんでしたが、その事業を引き継いだのがユーグレナです。

この事業を通して、現地での雇用創出や、100%輸入に頼っている日本への緑豆の安定供給に繋げることができます。
  • ユーグレナではミドリムシを使ったバイオ燃料の研究開発や途上国への食糧支援を行っています。

鎌倉投信の視点
鎌倉投信では、テーマ「共生」の中でも、「社会貢献」という点を評価し、投資を決定しました。ミドリムシを通して栄養失調問題や環境問題に取り組む同社の活躍に期待しています。
  • 株式会社ユーグレナ
    出雲 充 
    代表取締役社長

株式会社ユーグレナ
2005年設立。
「ミドリムシ(学名:ユーグレナ)」を使用した食品の製造販売と、「ミドリムシ」を利用したバイオ燃料の研究開発をおこなう。世界で初めて「ミドリムシ」の屋外大量培養に成功し、世界の栄養失調問題や環境問題の解決を目指している。本社は東京都。

http://www.euglena.jp/