幸福感

皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。

今週17日の東京株式市場は、日経平均株価で29年ぶりに2万6,000円台を回復しました。29年前(1991年)といえば、バブル崩壊によって1989年末に付けた最高値3万8,915円から暴落する途中、私が株式の運用を経験し始めた頃です。

当時の株式運用を振り返れば、独自の投資哲学、多様な投資先に分散投資等してリスクをコントロールするといった概念はほとんどなく、ファンドマネージャーが個々の相場見通しで資金を運用する手法が一般的でした。そして、その多くは成功することはありませんでした。

それから30年余、資産運用の現場に身を置きながら、成功するために大切なことを学んできました。つきつめれば、それは次の二つです。
・リターンをコントロールすることはできないが、リスクはある程度コントロールできる。コントロールできるリスクの管理をしっかりおこなうこと。
・成功は、投資先の価値を観る(量る)力、リスク・コントロール、運用の一貫性・継続性・改善性にあること。


一言でいえば、自分なりに「相場にとらわれない一貫した運用姿勢を築くこと」です。
このことは、個人の資産運用においても通じるでしょう。そして、資産運用と個人の幸福感をつなげる大切な要素が、この点にあると感じています。

私は、多くの投資家と接する中で、人は、お金がふえるという結果だけでは、小さな喜びはあっても幸福感は得られないと思っています。真の幸福感は、成功体験と同時に、その裏にある、相場等の外部環境の変化に囚われない「自立した心」に宿る、と感じるからです。更にいうと、お金をふやす手法としての運用に留まらず、広く価値を創造し様々なことを応援する手段としてのお金の循環を体感することも、資産運用と幸福感をつなげる大切な要素といえるでしょう。

日本人は、総じて勤勉で、一所懸命稼ぎ、お金をコツコツ貯めることに熱心です。一方で、お金を未来の自分、他者や社会の価値創造へとつなげ、価値創造の循環を生むという気持ちは弱いように感じます。しかし、ここにもまた幸福感につながる要素があるように思うのです。自立心と価値創造に向けた意識が、資産運用と幸福感をつなぐ触媒である、といえるのではないでしょうか。

残念なことに、本来、長期的な視点で資産形成に取組む投資家の中でも、最近の戻り相場では「利益確定」の売却をおこなう一方で、コロナショックのような急落局面での「狼狽売り」も見られます。相場に左右されたこうした投資行動は、短期的な小成功はあったとしても、大成功には繋がりませんので、当社の対話力の至らなさを反省しています。

これからも多くの投資家の資産形成に貢献し、「まごころ」を感じる価値を届けられるよう、より一層の努力をしていきます。

(本記事はメールマガジンの再掲です)

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