「結い 2101」運用報告 社会形成 社員の健康も会社の財産

社員の健康も会社の財産

社員の健康も会社の財産
3月4日に経済産業省は東京証券取引所と共同で、「健康経営銘柄2021」を発表しました(※1)。健康経営に優れた企業として、29業種48社が選定され、「結い 2101」の投資先からニッポン高度紙工業さんとTOTOさんの2社が選出されました(※2)。

2回目の選出となるニッポン高度紙工業さんは、高知に本社を置く電気絶縁用セパレータ専業の会社です。同社の健康経営宣言(※3)では、「安全・健康はすべてに優先する」という基本方針に基づき、 「安全・健康を最優先する企業風土が、従業員一人一人の幸せと企業価値を高める」、「従業員と家族の安全・健康が事業継続につながる」との考えが示されています。
ニッポン高度紙工業さんでは健診に力を入れており、定期健診の受診率は100%を継続、35歳以上の従業員全員が生活習慣病予防健診を受診し、5年ごとに人間ドックを実施しています。また、連結の従業員数が440名のところ1割を超える50名の従業員が地元の高知龍馬マラソンに参加されています(※4)。こうした活動にも同社の健康に対する意識の高さを感じます。

最多の7回目の選出となるTOTOさんは水まわりを中心とした住宅設備機器を扱う会社です。労働組合委員長・各部門長・工場長が健康管理関連の施策について情報共有し、協議・意見交換を行う体制が定着し、長年にわたりPDCAサイクルを回し続けています。

こうした取り組みの成果として、両社ともに2019年度の体重・喫煙・運動習慣・睡眠に関するすべての指標が、2016年度比で改善したとのことです。

また、両社とも従業員のメンタルヘルスも重視しています。ニッポン高度紙工業さんでは、社内メンタルヘルス推進委員によるセルフケア研修の実施や、月1回以上従業員から職場の課題を吸い上げ、労働環境の改善につなげています。TOTOさんは、コロナ禍の状況においても、オンライン運動セミナーやウォーキングイベントなど、事業所ごとに業務環境に応じた健康増進企画を推進し、社内コミュニケーション活性化を意識しています。同社の離職率が低位安定しているのも、こうした取り組みの成果の一つではないでしょうか。

コロナ禍で在宅勤務による運動不足や、社内コミュニケーション不足によるメンタルヘルスの不調など、社員の健康に対する配慮の重要性が増しているように感じます。
社員は企業の財産ですが、社員の健康も会社の財産としてとらえている、こうした企業の活動が広く浸透することを願います。
(資産運用部 長田)
出所:経済産業省
(※1)https://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210304004/20210304004.html
(※2)選定企業紹介レポートhttps://www.meti.go.jp/press/2020/03/20210304004/20210304004-3.pdf
出所:ニッポン高度紙工業
(※3)https://www.kodoshi.co.jp/health_management/bcp.html
(※4)https://www.kodoshi.co.jp/nkknews/news.cgi?key=20200218115715oxc739

【ご参考】
大和証券の調査では、「健康経営銘柄」の株価が東証株価指数(TOPIX)をアウトパフォームしていることが紹介されています。
https://financial.jiji.com/long_investment/article.html?number=43

月次運用報告書「結いだより」134号掲載