受益者総会 いい会社の経営者講演で感じたこと(その1)

(本記事は毎週金曜日に発行しているメールマガジンの再掲です)

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◇◆◇━2021年10月1日━
受益者総会に参加いただき、ありがとうございました
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皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただき、ありがとうございます。

9月25日(土)、第12回「結い 2101」受益者総会(R)「未来と結ぶ、想いの軌跡~10分の1を超えて~」を開催しました。
参加いただいた受益者の皆様、登壇ならびに企業展示に協力いただいた投資先の「いい会社」の皆様、運営をサポートいただいた取引先の皆様、本当にありがとうございました。
多くの皆様のおかげで無事に執りおこなうことができました。

「結い 2101」の運用を始めて11年半が経ちました。「結い」は皆で力を合わせる、「2101」は22世紀を意味します。
「人と人、世代と世代を結ぶ、豊かな社会を皆様と共に創造したい 」「100年を超えて続く投資信託をつくりたい」、という想いを投資信託の名前に込めました。
今、100年を見据えて、その10分の1が過ぎ、10分の2の10年の只中にいます。
この間、そしてこれからも一貫してぶらすことがないのが「鎌倉投信の志(経営理念)」です。

「鎌倉投信の志」とは、

―ありたい姿―
調和を生む「和」の心を大切にし、「話」と出会い、「輪」がつながる、こうした3つの「わ」が育まれる「場」としての運用会社でありたい。

―何を実現するかー
投資家の経済的な豊かさと社会の持続的発展の両立を目指し、その実感と喜びを分かち合うこと。

です。

上記は、全体の一部ですが、会社設立当初から変わらぬ「志」を、社員を中心とした検討メンバーが分かりやすく表現し直してくれました。

原則として年に1回、「結い 2101」の決算報告を兼ねて、受益者、投資先のいい会社、そして鎌倉投信が一同に会する「受益者総会」とは、まさに「ありたい姿」を体現する場といえるでしょう。
そして、「投資家の経済的な豊かさと社会の持続的発展の両立」の成果を受益者に伝え、「その実感と喜びを分かち合う」場でもあります。

今回も昨年同様、コロナ禍の影響によりオンライン開催となりました。
とても難しい状況下でしたが、企画メンバーは智慧を出し合い、放映会場、鎌倉本社、登壇いただく6社の計8会場をリモートでつなぎ、臨場感のある会にしてくれました。
企画運営に関わってくれた社員、それをバックアップしてくれた社員、すべての社員に心から感謝します。

その想いと努力が伝わったのでしょう、登壇いただいた投資先の経営者、社員の皆様は、万全の準備をしてこの日に臨み、素晴らしい話をしてくださいました。
画面越しにも、参加者の皆様の熱量と、あたたかな雰囲気が伝わってきました。

投資先の皆様から、「鎌倉投信の受益者は他とは違う。とてもあたたかく、力をいただく」といった声をよく頂戴します。
鎌倉投信は、資産運用会社ですので、目標とする収益を達成することは重要です。
しかしそれと同時に「結い 2101」の受益者の存在が「いい会社」を成長させる力になっているとすれば、それは、社会の持続的発展の水脈であり、正に「信頼に根差したお金の循環」に他ならないでしょう。

その根源は何でしょうか。
私は、鎌倉投信の経営姿勢・投資哲学・運用方針の一貫性、運用商品や受益者サービスの質を高める日々の努力、そして何よりも重要な点は、一期一会の精神で投資先や顧客と向き合う「まごころ」だと思います。

「鎌倉投信が目指すものは、運用資産の残高ではない。鎌倉投信が目指すものは、受益者、投資先と共に育む『信頼の残高』である」

そのことを改めて感じた受益者総会でした。

次回は、「いい会社」の経営者講演等で感じたことを伝えます。

※受益者総会は、鎌倉投信の登録商標です。

(参考)
結い日和 鎌倉投信の志(経営理念)ができるまで
https://www.kamakuraim.jp/information/yuibiyori/tag/51/

お知らせ 【御礼+公式画像】第12回「結い 2101」受益者総会にご参加いただき、ありがとうございました。
https://www.kamakuraim.jp/information/news/detail/---id-1425.html


◇◆◇━2021年10月8日━
受益者総会 いい会社の経営者講演で感じたこと(その1)
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皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただき、ありがとうございます。

地球温暖化の科学の礎を築いたとされる真鍋淑郎氏(日本出身・米国籍・米プリンストン大学上席研究員)が今年のノーベル物理学賞を受賞されることとなりました。
日本人として誇りに思うと同時に、こうした研究者の努力によって地球や人類の未来が守られることを思うと人の偉大さを感じます。

地球環境の危機をテーマにしたドラマ「日本沈没」に出演する女優の杏さんと国連環境計画 アンダーセン事務局長の対談で、「地球温暖化の問題を解決するための最大のハードルは」との杏さんの質問に、事務局長は「問題は日本も含む優秀な科学者たちが30年間温暖化を指摘してきたのに、世界の人々が耳を傾けず行動を起こさなかったこと」と答えました。
この厳しい意見に、今からでも真剣に向き合うことの重要性を感じます。

先の受益者総会で「いい会社の経営者講演」に登壇いただいた アミタ・ホールディングスは、日本を含めた国際社会が今になってようやく取り掛かろうとするこうした問題に、40年以上も前から本業のど真ん中で取組み続けてきました。
具体的には、廃棄物の資源化に始まり、見えないものを可視化する環境認証、環境コスト・環境リスクの管理システム構築、持続可能な地域づくりなど、環境問題と経済問題を同時解決することの事業化です。

同社代表取締役会長兼CEO熊野英介氏の講演「希望の事業化『新生活圏構想』~最小負担による最大安心~」は、人の真の幸福とは何かを問い、その目に見えない社会ニーズを事業化することに挑み続けた40数年間の集大成といえるものでした。
一般生活者である受益者にとっても示唆に富む内容だったのではないでしょうか。

中でも私が印象に残った話を紹介します。

【人間は衣食住足りて不幸になった】
約100年もの間、人間は自然の摂理から外れ、規模の経済を増幅させることが健全な社会であるという誤った考えを常識化させ、誤作動が生じた。
その結果として、経済合理性に価値を置き、人の真の幸福を考えなかった。
近代において、人間は衣食住足りて不幸になった。

【希望を事業化することが真の起業家】
人の幸福は人の数だけある。しかし、不幸は突き詰めれば一つ。孤独である。
経済的にいくら豊かになっても、孤独がふえる社会は不幸な社会である。
真の社会ニーズは、孤独の解放にあると40年前に気づいた。孤独をなくすこと、安心・自由が希望の源泉だとすれば、自然と人間との関係(自然資本)と人と人間との関係(人間関係資本)を豊かにすることが希望の源泉であり、希望を事業化することが真の起業家である。
アミタの使命は、「希望の事業化」である。

【人々の生活が駆動力となる社会イノベーション時代へ】
かつて、企業は技術力でイノベーションを推進した。
そして、自動化・情報化の技術の進化によって市場の開放化(市場イノベーション)へと向かい、今は関係性をビジネス化する社会イノベーションの時代になった。
それは、人々の生活の在り方が駆動力になって社会にイノベーションを喚起する時代になった。

【社会的動機性を力にした経済】
デジタル革新が進む21世紀は、将来予測の不確実を確実化に向かわせる。
そこで一つ抜けている視点が「人の心」である。
人の心が経済的動機性や不安心理をあおれば社会は劣化し、確実なものでなくなる。
しかし、社会的動機性で多くの人や企業がつながれば、不確実なものが確実へと変わり、最小投資で最大効果を得ることができる。
これこそが希望の市場化である。

熊野氏のこうした話は、人の経済動機性を力に規模を追及する経済から、人の社会的動機性を力に心の豊かさを求める経済へ、と変わることを予感させるものでした。

もう一人の登壇者である野坂氏(トレージャー・ファクトリー代表取締役社長)の、「44年間この難易度の高い事業を継続し続けることは、すごい信念ですね」との問いに、熊野氏はこう答えました。
「企業家は、信念ではなく事業そのもので評価されなくてはならない」
熊野氏の事業家としてのプロ意識を感じた瞬間でした。(つづく)
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