2022年01月14日(金)
資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 1 )
◇◆◇━2022年1月14日━
資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 1 )
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皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
年明けのメルマガで、今年の金融市場は、COVID-19の先行き不透明感、気候変動、紛争リスク、インフレや金利上昇リスク等への思惑から、不確実性の高い値動きが想定される、と述べました。
こうした中だからこそ、しっかりと資産形成に取組んで欲しい、一貫した運用姿勢を貫いて欲しい、という想いで、明日15日(土)に新春セミナーをオンライン開催します。
テーマは「資産運用で失敗しないために大切なこと ~心穏やかにシンプルな投資を続けるには~」です。
本セミナーでは、誰でも実践できる資産運用の「成功の鍵」を7つお伝えします。
その一つ目は、先のメルマガにも書いた「予測しない」こと、言葉を換えると「予測に左右されない資産運用の枠組みをつくる」でしょう。
なぜなら、社会情勢や経済情勢がグローバルに複雑に影響し合う状況下で、先に挙げた様々なリスク項目の発生可能性やその程度を予測し、なおかつ金融市場がどのように反応するかを的中させることは、専門家であっても至難の業だからです。
つまり、的中する可能性の低い予測に賭けることへのリスクの方が、一貫して投資を継続するリスクに比べるとはるかに大きいのです。
分かりやすい身近な事例を示しましょう。
投資信託を運用・販売する金融機関は、年度末基準で受益者(顧客)の運用損益率の状況を共通KPIとして開示することが求められています。
昨年度末(2021年3月末)では、「結い 2101」の受益者のうち、99.7%がプラスとなり、母集団の中でも極めて高い水準でした。
しかし、「結い 2101」の前年度末の基準価額は設定来高値付近にありましたので、本来であれば、ほぼ100%の受益者がプラスであってもおかしくありません。
ではなぜ0.3%の受益者は、基準価額が高値に近いにもかかわらず、運用損益率がマイナスになったのでしょうか。
調べたところ、0.3%の受益者は、コロナショック(2020年2月~3月)、米中貿易摩擦(2018年夏頃)、チャイナショック(2015年夏頃)のように株式市場が一時的に下落する局面で、保有している資産の多くを解約(売却)して損を確定してしまい、その後の戻り局面で資産価値を高めることができなかった方でした。
しかも、投資を開始してからわずか2年程度の短期間で売却していたのです。
株価の値下がりに不安を感じ、「さらに値下がりするのではないか」という予測を、暗黙のうちにしてしまったのでしょう。
一方で、コロナショック時に、しっかりと投資を継続し、追加で投資された受益者が多くいたことは、嬉しい事実です。
「相場の先行きに賭けてはいけない」
改めて、資産運用に関するオピニオン・リーダー チャールズ・エリスの言葉を思い起しながら、「予測を必要としない資産運用の枠組みづくり」に貢献できるよう努力していきます。(つづく)
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
年明けのメルマガで、今年の金融市場は、COVID-19の先行き不透明感、気候変動、紛争リスク、インフレや金利上昇リスク等への思惑から、不確実性の高い値動きが想定される、と述べました。
こうした中だからこそ、しっかりと資産形成に取組んで欲しい、一貫した運用姿勢を貫いて欲しい、という想いで、明日15日(土)に新春セミナーをオンライン開催します。
テーマは「資産運用で失敗しないために大切なこと ~心穏やかにシンプルな投資を続けるには~」です。
本セミナーでは、誰でも実践できる資産運用の「成功の鍵」を7つお伝えします。
その一つ目は、先のメルマガにも書いた「予測しない」こと、言葉を換えると「予測に左右されない資産運用の枠組みをつくる」でしょう。
なぜなら、社会情勢や経済情勢がグローバルに複雑に影響し合う状況下で、先に挙げた様々なリスク項目の発生可能性やその程度を予測し、なおかつ金融市場がどのように反応するかを的中させることは、専門家であっても至難の業だからです。
つまり、的中する可能性の低い予測に賭けることへのリスクの方が、一貫して投資を継続するリスクに比べるとはるかに大きいのです。
分かりやすい身近な事例を示しましょう。
投資信託を運用・販売する金融機関は、年度末基準で受益者(顧客)の運用損益率の状況を共通KPIとして開示することが求められています。
昨年度末(2021年3月末)では、「結い 2101」の受益者のうち、99.7%がプラスとなり、母集団の中でも極めて高い水準でした。
しかし、「結い 2101」の前年度末の基準価額は設定来高値付近にありましたので、本来であれば、ほぼ100%の受益者がプラスであってもおかしくありません。
ではなぜ0.3%の受益者は、基準価額が高値に近いにもかかわらず、運用損益率がマイナスになったのでしょうか。
調べたところ、0.3%の受益者は、コロナショック(2020年2月~3月)、米中貿易摩擦(2018年夏頃)、チャイナショック(2015年夏頃)のように株式市場が一時的に下落する局面で、保有している資産の多くを解約(売却)して損を確定してしまい、その後の戻り局面で資産価値を高めることができなかった方でした。
しかも、投資を開始してからわずか2年程度の短期間で売却していたのです。
株価の値下がりに不安を感じ、「さらに値下がりするのではないか」という予測を、暗黙のうちにしてしまったのでしょう。
一方で、コロナショック時に、しっかりと投資を継続し、追加で投資された受益者が多くいたことは、嬉しい事実です。
「相場の先行きに賭けてはいけない」
改めて、資産運用に関するオピニオン・リーダー チャールズ・エリスの言葉を思い起しながら、「予測を必要としない資産運用の枠組みづくり」に貢献できるよう努力していきます。(つづく)
(本記事は毎週金曜日に発行しているメールマガジンの再掲です)
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