2022年02月08日(火)
資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 2&3)
◇◆◇━2022年1月21日━
資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 2 )
━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
先日15日(土)に開催した新春セミナーには、1100名を超えるお客様に申し込みいただきました。
年明けのお忙しい中、参加いただき大変ありがとうございました。
当セミナーでは、「資産運用で失敗しないために大切なこと ~心穏やかにシンプルな投資を続けるには~」をテーマに、
今年も不確実性の高い市場環境の中で、一貫した投資姿勢を堅持して欲しいという想いで、資産運用で成功するために必要な7つのことを話しました。
一つ目は、先週のメルマガで書いた「予測しない(予測に左右されない枠組みをつくる)」こと、そして今回は、二つ目の「シンプルに投資し続ける」ことです。
「株価が下がり、半分になったくらいで売ってしまうなら、最初から売買などしない方がよい。
何があっても持ち続けることだ。株価が大幅に下がるというのは、めったにない投資のチャンスなのだ」
世界的に著名な投資信託の運用者であるピータ・リンチ氏の言葉です。
将来性ある会社の株式の値段(株価)が一時的に値下がりした時は、投資の機会として捉えることの重要性を語った言葉だと認識しています。
つまり、実体としての企業価値やその将来価値に着目して投資するのであれば、短期的な株価変動は気にしなくてもよい、という意味でしょう。
例えば、「結い 2101」のように「いい会社」の株式に投資する場合、経営努力によって会社は成長し、財務価値や株式価値は高まり、それに連動して株価も上昇することが見込まれます。
そうした実体としての価値が傾向的に高まる投資対象資産にお金を振り向ける場合、値下がりを恐れるのではなく、むしろ値上がりのタイミングを逃さないことが重要となるでしょう。
NYダウ平均株価を例に、上昇タイミングを逃すことのリスクについて考えてみましょう。
同指数は過去100年間で約500倍、利回りに換算すると年平均+6.4%になります。
しかし、値上がり上位10日間を除くと利回りは5.2%となり、さらに上位30日を除くと3.6%にまで低下します。
このように、値上がりのタイミングを逃すことは、資産運用において、かなりの痛手になるのです。
しかし、ここで直面する悩ましい問題が、値上がりのタイミングを計ること自体が至難の業である、ということです。
それを解決する方法は何でしょうか。
その答えが成功の鍵の二つ目、
「シンプルに投資し続けること」です。
勉強においても、スポーツにおいても、趣味においても、仕事においても、何かを成そうと思ったら、時間をかけてコツコツ取組むことが大切でしょう。
それによって経験やスキルが高まり、結果も自ずとついてきます。資産運用も例外ではないのです。
「継続は力なり」です。
しかし、資産運用は、始めることより続けることの方が難しい、とよくいわれます。
株価等、目先の値動きに心が揺らぎ、感情的に売買しがちだからです。
では、どうすれば心の揺らぎをコントロールできるのでしょうか。
次回、そのことについて話します。(つづく)
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
先日15日(土)に開催した新春セミナーには、1100名を超えるお客様に申し込みいただきました。
年明けのお忙しい中、参加いただき大変ありがとうございました。
当セミナーでは、「資産運用で失敗しないために大切なこと ~心穏やかにシンプルな投資を続けるには~」をテーマに、
今年も不確実性の高い市場環境の中で、一貫した投資姿勢を堅持して欲しいという想いで、資産運用で成功するために必要な7つのことを話しました。
一つ目は、先週のメルマガで書いた「予測しない(予測に左右されない枠組みをつくる)」こと、そして今回は、二つ目の「シンプルに投資し続ける」ことです。
「株価が下がり、半分になったくらいで売ってしまうなら、最初から売買などしない方がよい。
何があっても持ち続けることだ。株価が大幅に下がるというのは、めったにない投資のチャンスなのだ」
世界的に著名な投資信託の運用者であるピータ・リンチ氏の言葉です。
将来性ある会社の株式の値段(株価)が一時的に値下がりした時は、投資の機会として捉えることの重要性を語った言葉だと認識しています。
つまり、実体としての企業価値やその将来価値に着目して投資するのであれば、短期的な株価変動は気にしなくてもよい、という意味でしょう。
例えば、「結い 2101」のように「いい会社」の株式に投資する場合、経営努力によって会社は成長し、財務価値や株式価値は高まり、それに連動して株価も上昇することが見込まれます。
そうした実体としての価値が傾向的に高まる投資対象資産にお金を振り向ける場合、値下がりを恐れるのではなく、むしろ値上がりのタイミングを逃さないことが重要となるでしょう。
NYダウ平均株価を例に、上昇タイミングを逃すことのリスクについて考えてみましょう。
同指数は過去100年間で約500倍、利回りに換算すると年平均+6.4%になります。
しかし、値上がり上位10日間を除くと利回りは5.2%となり、さらに上位30日を除くと3.6%にまで低下します。
このように、値上がりのタイミングを逃すことは、資産運用において、かなりの痛手になるのです。
しかし、ここで直面する悩ましい問題が、値上がりのタイミングを計ること自体が至難の業である、ということです。
それを解決する方法は何でしょうか。
その答えが成功の鍵の二つ目、
「シンプルに投資し続けること」です。
勉強においても、スポーツにおいても、趣味においても、仕事においても、何かを成そうと思ったら、時間をかけてコツコツ取組むことが大切でしょう。
それによって経験やスキルが高まり、結果も自ずとついてきます。資産運用も例外ではないのです。
「継続は力なり」です。
しかし、資産運用は、始めることより続けることの方が難しい、とよくいわれます。
株価等、目先の値動きに心が揺らぎ、感情的に売買しがちだからです。
では、どうすれば心の揺らぎをコントロールできるのでしょうか。
次回、そのことについて話します。(つづく)
◇◆◇━2022年1月28日━
資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 3 )
━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
1月22日(土)に開催された「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」で、「結い2101」は、第12位に選出されました。
インデックス商品が上位を占める中、アクティブ型の投資信託の中で、投資先を独自の視点で選定する「結い2101」を最上位に選んでいただいたことに心から感謝します。
本企画の運営に関ったボランティアの皆様、「結い 2101」に投票いただいた皆様、大変ありがとうございました。
これからも「結い 2101」の魅力を高め、より一層応援いただける投資信託にしていきます。
さて、今月の株式市場は、オミクロン株の感染拡大、米国の金利上昇やインフレ懸念などを背景に下落基調となっています。
こうした中で不安を感じる投資家も多いことでしょう。
私は、世界情勢や経済情勢が目まぐるしく変化する中で、30年以上にわたって資産運用の仕事に携わってきました。
そして、プロといわれる年金基金や金融法人等の機関投資家から、さらには一般生活者まで、幅広い投資家をみてきました。
その経験の中で、プロであっても一般生活者であっても、資産運用で成果する人が実践していることは、突き詰めれば二つだと感じています。
一つ目は、「感情を排除すること」です。
成功者は、その時々の感情に流されることなく、決めた運用方針に沿って淡々と運用します。
例えば、下落局面において、さらに値下がりするのではないか、といった「不安」から保有する株式等を売却したり、
株式相場が盛り上がってくると「乗り遅れまい」という焦りから慌てて購入したりするなど、感情を取引動機にすることはありません。
逆に、相場付きによって右往左往する投資家は、機関投資家であってもよい成果を生むことはありませんでした。
二つ目は、投資手法が「シンプルであること」です。
なぜなら、複雑な投資手法は、複雑であるが故に長く続けることが難しく、
また、中身が分かりにくい複雑な金融商品等は、サブプライムローン問題を発端としたリーマン・ショック、金融危機を招いたように、
商品設計時の前提条件が崩れた時に、大きなマイナスを被るリスクが高いからです。
では、このたった二つのことを実践するためには、何を心掛ければよいでしょうか。
これが成功の鍵の3つ目、「やらないことを決める」です。
例えば、感情を排除し、シンプルな投資を続けるためには、
・何となく儲かりそうという曖昧な理由で始める
・不安を感じて売る
・たくさんの金融商品を買う
・金融機関のお勧め商品を盲目的に買う
・複雑な金融商品を買う
・予測・市場タイミングに賭ける
・頻繁に乗り換える
・税制優遇を理由に売買する ・・・・
などをやらない、と決めるのです。
これだけで、かなり成功の可能性は高まると考えます。
「理性は友・感情は敵」、そして「シンプルさは成功の要」なのです。(つづく)
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
1月22日(土)に開催された「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」で、「結い2101」は、第12位に選出されました。
インデックス商品が上位を占める中、アクティブ型の投資信託の中で、投資先を独自の視点で選定する「結い2101」を最上位に選んでいただいたことに心から感謝します。
本企画の運営に関ったボランティアの皆様、「結い 2101」に投票いただいた皆様、大変ありがとうございました。
これからも「結い 2101」の魅力を高め、より一層応援いただける投資信託にしていきます。
さて、今月の株式市場は、オミクロン株の感染拡大、米国の金利上昇やインフレ懸念などを背景に下落基調となっています。
こうした中で不安を感じる投資家も多いことでしょう。
私は、世界情勢や経済情勢が目まぐるしく変化する中で、30年以上にわたって資産運用の仕事に携わってきました。
そして、プロといわれる年金基金や金融法人等の機関投資家から、さらには一般生活者まで、幅広い投資家をみてきました。
その経験の中で、プロであっても一般生活者であっても、資産運用で成果する人が実践していることは、突き詰めれば二つだと感じています。
一つ目は、「感情を排除すること」です。
成功者は、その時々の感情に流されることなく、決めた運用方針に沿って淡々と運用します。
例えば、下落局面において、さらに値下がりするのではないか、といった「不安」から保有する株式等を売却したり、
株式相場が盛り上がってくると「乗り遅れまい」という焦りから慌てて購入したりするなど、感情を取引動機にすることはありません。
逆に、相場付きによって右往左往する投資家は、機関投資家であってもよい成果を生むことはありませんでした。
二つ目は、投資手法が「シンプルであること」です。
なぜなら、複雑な投資手法は、複雑であるが故に長く続けることが難しく、
また、中身が分かりにくい複雑な金融商品等は、サブプライムローン問題を発端としたリーマン・ショック、金融危機を招いたように、
商品設計時の前提条件が崩れた時に、大きなマイナスを被るリスクが高いからです。
では、このたった二つのことを実践するためには、何を心掛ければよいでしょうか。
これが成功の鍵の3つ目、「やらないことを決める」です。
例えば、感情を排除し、シンプルな投資を続けるためには、
・何となく儲かりそうという曖昧な理由で始める
・不安を感じて売る
・たくさんの金融商品を買う
・金融機関のお勧め商品を盲目的に買う
・複雑な金融商品を買う
・予測・市場タイミングに賭ける
・頻繁に乗り換える
・税制優遇を理由に売買する ・・・・
などをやらない、と決めるのです。
これだけで、かなり成功の可能性は高まると考えます。
「理性は友・感情は敵」、そして「シンプルさは成功の要」なのです。(つづく)
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