2022年03月10日(木)
資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 6&7最終回)
◇◆◇━2022年2月24日━
資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 6)
━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
私ごとですが、私には3人の子供がいます。
皆、すでに成人しているのですが、子供の頃からお年玉を「結い 2101」に投資し、社会人になってからも積立投資等を継続しています。
10年以上コツコツ続けているとそれなりにまとまった金額になり、長男は事業の開業資金に充てたりしていました。
その長男が、以前、私にこんなことを云いました。
「自分が生まれた時に、なぜ100万円投資しておいてくれなかったのだ。自分に子供が生まれたら、100万円資産運用に回して、ただ寝かせておく。大人になるころにはかなりの価値になっているだろう。それを子供にプレゼントする」、と。
なかなか面白いと思うと同時に、合理的な発想だと感じました。
まさに先のメルマガで紹介したウォーレン・バフェットの格言、「(投資で成功したければ)今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる株式(金融商品)を買いなさい」、の実践といえるでしょう。
そして、この言葉の裏には、投資(資産運用)における二つの基本的な法則性が含まれていると思います。
一、リターンは、短期的な値動きはあるものの、中長期的にみれば価値に連動する傾向にあること
二、価値は、時間の経過とともにその増幅額が膨らむ傾向にあること(複利の効果)
です。
投資(資産運用)とは、短期的なリターンを狙うものではありません。
短期的な価格の鞘取りでリターンを狙うのは投機です。
投資(資産運用)とは、ある程度予見可能な「法則性を利用して価値の増幅を計る」ことをいいます。
これが、成功の鍵の6つ目です。
そして、その主だった法則性とは、上記の二つに加え、
三、異なる市場、異なる収益特性を持つ金融商品などを複数組み合わせることによって、運用成果がより安定する「分散投資の効果」
でしょう。
こうした基本的な法則性を意識的に利用することが、金融市場の日々の値動きによるストレスから解放され、成功の秘訣である、「感情を排除する」「シンプルな投資を実践する」につながると考えます。
さて、ここまで、資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 1~6)について述べました。
ここで、今までの話を踏まえて、投資(資産運用)に取り組むことに二の足を踏む方に多い「3つの誤解」を解いておきたいと思います。
一、投資とは、短期で利ザヤを稼ぐものではありません。時間をかけて価値を増幅させるものです。
二、投資とは、お金を貯めてから始めるものではありません。少額からでも早く始めることがその効果を高めます。
三、投資とは、お金持ちだからやるものではありません。一般生活者だからこそ取組むものです。
こうした3つの誤解から解放されて、資産形成に前向きに取組む人がふえることを願います。(つづく)
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
私ごとですが、私には3人の子供がいます。
皆、すでに成人しているのですが、子供の頃からお年玉を「結い 2101」に投資し、社会人になってからも積立投資等を継続しています。
10年以上コツコツ続けているとそれなりにまとまった金額になり、長男は事業の開業資金に充てたりしていました。
その長男が、以前、私にこんなことを云いました。
「自分が生まれた時に、なぜ100万円投資しておいてくれなかったのだ。自分に子供が生まれたら、100万円資産運用に回して、ただ寝かせておく。大人になるころにはかなりの価値になっているだろう。それを子供にプレゼントする」、と。
なかなか面白いと思うと同時に、合理的な発想だと感じました。
まさに先のメルマガで紹介したウォーレン・バフェットの格言、「(投資で成功したければ)今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる株式(金融商品)を買いなさい」、の実践といえるでしょう。
そして、この言葉の裏には、投資(資産運用)における二つの基本的な法則性が含まれていると思います。
一、リターンは、短期的な値動きはあるものの、中長期的にみれば価値に連動する傾向にあること
二、価値は、時間の経過とともにその増幅額が膨らむ傾向にあること(複利の効果)
です。
投資(資産運用)とは、短期的なリターンを狙うものではありません。
短期的な価格の鞘取りでリターンを狙うのは投機です。
投資(資産運用)とは、ある程度予見可能な「法則性を利用して価値の増幅を計る」ことをいいます。
これが、成功の鍵の6つ目です。
そして、その主だった法則性とは、上記の二つに加え、
三、異なる市場、異なる収益特性を持つ金融商品などを複数組み合わせることによって、運用成果がより安定する「分散投資の効果」
でしょう。
こうした基本的な法則性を意識的に利用することが、金融市場の日々の値動きによるストレスから解放され、成功の秘訣である、「感情を排除する」「シンプルな投資を実践する」につながると考えます。
さて、ここまで、資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 1~6)について述べました。
ここで、今までの話を踏まえて、投資(資産運用)に取り組むことに二の足を踏む方に多い「3つの誤解」を解いておきたいと思います。
一、投資とは、短期で利ザヤを稼ぐものではありません。時間をかけて価値を増幅させるものです。
二、投資とは、お金を貯めてから始めるものではありません。少額からでも早く始めることがその効果を高めます。
三、投資とは、お金持ちだからやるものではありません。一般生活者だからこそ取組むものです。
こうした3つの誤解から解放されて、資産形成に前向きに取組む人がふえることを願います。(つづく)
◇◆◇━2022年3月4日━
資産運用で失敗しないために大切なこと(成功の鍵 7 最終回)
━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇
皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
今年に入り、9回にわたり「資産運用で失敗しないために大切なこと」について、伝えてきました。
足元では、物価や金利の上昇懸念に加え、ロシアによるウクライナ侵攻など、地政学的なリスクの高まりから、世界の金融市場は不透明感が増しています。
こういう時だからこそ、不安心理を煽る株式市場の囁きに感情を左右されることなく、シンプルな投資をコツコツと続けて欲しいと願います。
長年、資産運用の仕事に従事するなかで、個々の運用手法に違いがあったとしても、成功者には、いくつかの共通点があると感じています。
それは、市場動向に左右されることなく「一貫した投資姿勢を保っていること」、そして、それを実践するために「自分なりの投資観(軸)を大切にしている」という点です。
後者が、成功の鍵の最後となる7つ目です。
市場動向やその先行きを気にして売買したり、楽観・悲観といった市場の雰囲気に心動かされて売買したりする人の中に、私は、成功者を見たことがありません。
そうした失敗につながる可能性が高くなる行為から距離を置くために大切となるポイントが、「自分なりの価値観(投資観)を持つ」、です。
投資観というと少々大げさですが、コツコツと資産形成に取り組む、と心に決めることも立派な投資観といえるでしょう。
資産運用(投資)には、その人の人生観や価値観、分かりやすくいうと性格が表れます。
例えば、周囲の目ばかりを気にする人は投資でも右往左往して失敗するし、謙虚さに欠ける人は欲と驕りでつまずきます。
そのため、資産運用(投資)で成功するためには、「心を正す」ことがとても大切なのです。
「偉大な投資家になるためには、金儲けのテクニックや知識を得るだけでは不足である。個人としての人格を高め育てることを生涯にわたって続けることが必要なのである」
米国の独立系資産運用会社 フランクリン・テンプルトンの創設者「ジョン・テンプルトン」の言葉です。至言だと思います。
ではなぜ、「個人としての人格を高めること」が、投資の成功につながるのでしょうか。
個人としての人格を高めることによって、日頃から心の揺らぎや執着をコントロールすることができるようになったり、私利私欲でお金を使うこと等が少なくなったりするからかもしれません。
それによって、投資が、単に自分のお金を増やすための手段としてではなく、例えば、投資する会社の事業の本質的価値を見定めて応援するといった社会的視座を内包するものに深化することもあるでしょう。
結果的に、自分自身が大切にする価値観に沿った投資の軸が定まり、投資家としても成功の可能性を高めることにつながるのではないでしょうか。
自分なりの投資観(軸)を持つ努力をすることは、自己肯定感を高め、人を成長させます。
更には、「人格を磨く」ことにもつながると私は感じています。
さて、ここまで資産運用の成功の鍵を7つ伝えてきました。まとめると次のとおりです。
成功の鍵1:(市場動向を)予測しない
成功の鍵2:シンプルに投資し続けること
成功の鍵3:やらないことを決める
成功の鍵4:株価(価格)ではなく価値に投資する
成功の鍵5:投資(資産運用)に期限を設けない
成功の鍵6:法則性を利用して価値の増幅を計る
成功の鍵7:自分なりの投資観(軸)を持つ
ぜひ、実践してみてください。本シリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。
(おわり)
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。
今年に入り、9回にわたり「資産運用で失敗しないために大切なこと」について、伝えてきました。
足元では、物価や金利の上昇懸念に加え、ロシアによるウクライナ侵攻など、地政学的なリスクの高まりから、世界の金融市場は不透明感が増しています。
こういう時だからこそ、不安心理を煽る株式市場の囁きに感情を左右されることなく、シンプルな投資をコツコツと続けて欲しいと願います。
長年、資産運用の仕事に従事するなかで、個々の運用手法に違いがあったとしても、成功者には、いくつかの共通点があると感じています。
それは、市場動向に左右されることなく「一貫した投資姿勢を保っていること」、そして、それを実践するために「自分なりの投資観(軸)を大切にしている」という点です。
後者が、成功の鍵の最後となる7つ目です。
市場動向やその先行きを気にして売買したり、楽観・悲観といった市場の雰囲気に心動かされて売買したりする人の中に、私は、成功者を見たことがありません。
そうした失敗につながる可能性が高くなる行為から距離を置くために大切となるポイントが、「自分なりの価値観(投資観)を持つ」、です。
投資観というと少々大げさですが、コツコツと資産形成に取り組む、と心に決めることも立派な投資観といえるでしょう。
資産運用(投資)には、その人の人生観や価値観、分かりやすくいうと性格が表れます。
例えば、周囲の目ばかりを気にする人は投資でも右往左往して失敗するし、謙虚さに欠ける人は欲と驕りでつまずきます。
そのため、資産運用(投資)で成功するためには、「心を正す」ことがとても大切なのです。
「偉大な投資家になるためには、金儲けのテクニックや知識を得るだけでは不足である。個人としての人格を高め育てることを生涯にわたって続けることが必要なのである」
米国の独立系資産運用会社 フランクリン・テンプルトンの創設者「ジョン・テンプルトン」の言葉です。至言だと思います。
ではなぜ、「個人としての人格を高めること」が、投資の成功につながるのでしょうか。
個人としての人格を高めることによって、日頃から心の揺らぎや執着をコントロールすることができるようになったり、私利私欲でお金を使うこと等が少なくなったりするからかもしれません。
それによって、投資が、単に自分のお金を増やすための手段としてではなく、例えば、投資する会社の事業の本質的価値を見定めて応援するといった社会的視座を内包するものに深化することもあるでしょう。
結果的に、自分自身が大切にする価値観に沿った投資の軸が定まり、投資家としても成功の可能性を高めることにつながるのではないでしょうか。
自分なりの投資観(軸)を持つ努力をすることは、自己肯定感を高め、人を成長させます。
更には、「人格を磨く」ことにもつながると私は感じています。
さて、ここまで資産運用の成功の鍵を7つ伝えてきました。まとめると次のとおりです。
成功の鍵1:(市場動向を)予測しない
成功の鍵2:シンプルに投資し続けること
成功の鍵3:やらないことを決める
成功の鍵4:株価(価格)ではなく価値に投資する
成功の鍵5:投資(資産運用)に期限を設けない
成功の鍵6:法則性を利用して価値の増幅を計る
成功の鍵7:自分なりの投資観(軸)を持つ
ぜひ、実践してみてください。本シリーズにお付き合いいただき、ありがとうございました。
(おわり)
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