社長メッセージ「混迷期に求められる視座」

今から12年前の2010年3月、「結い 2101」の運用はスタートしました。当時、実績もなく、知名度もない中で、鎌倉投信の「志」や「結い 2101」の運用基本理念に賛同してくださった267名の受益者から募った3億円からのスタートでした。12年経った今、受益者数は約2万2千人、投資信託の純資産残高は約460億円にまで成長しました。この間、変わることなく支援くださっている受益者の皆様に、心から感謝します。

さて、1月に開催した新春セミナー「資産運用で失敗しないために大切なこと※」では、今年は、コロナ過に加え、インフレや地政学的なリスク等、様々なことが起こる可能性がある中で、資産形成に取組む心構えについて話しました。そして、今まさにそうしたリスクが顕在化する中で、話を聴いてくださった皆様は、ぶれることなく資産形成に取り組まれていることと思います。

一方で、こうした先行きを見通しにくい状況になると、次のような質問がよく寄せられます。
「これからの株式市場はどうなるか」、と。
仮に、そこで私が完璧な予想を示したとしましょう。しかし、おそらく質問した方が、資産運用(投資)で成功することはないでしょう。なぜなら、資産運用で成功する人は、相場の先行きを予想して売り買いすることや、投資商品の入替をすることとは無縁だからです。
成功者は、
 一、投資姿勢が、相場動向に左右されることなく、一貫している
 二、不安や楽観といった市場参加者の心理に流されることなく、
自分が大切にする投資観 (価値観)を軸に運用をおこなっている
 三、価格(株価)の値動きではなく、長期的な視座に立って価値の増幅に着目している
のです。

これから起こりえることとして、ウクライナでの戦争激化やロシアへの経済制裁によって資源価格が高騰し、それに連動した物価や金利の上昇、民主主義国家と独裁国家との間での緊張の高まり、世界の経済圏が両陣営に分かれること等が懸念されます。

しかし、その一方で、「結い 2101」で投資する「いい会社」は、いかなる環境下であっても持続的に発展するための企業努力を続けています。今後、原材料価格や輸送コストの上昇が製造業等に与える影響を注視する必要がありつつも、「結い 2101」の投資先企業の業績は、足元も右肩上がりで堅調に推移しています。コロナ過で厳しい経営に直面した会社の中には、経営努力によって収益力が回復し、将来が楽しみな会社もあります。株価が値下がりする中で、逆に実体としての企業価値は高まっているのです。

そうした事実を目の当たりにするとき、「逆境においてこそ、会社の本当の強さが見える」ことに改めて気づかされ、頼もしく感じます。投資もしかり、です。逆境においてこそ、周囲に流されることのない投資姿勢の芯の強さが試され、それが将来の結果につながるのです。その点において、鎌倉投信も個人投資家も同じでしょう。混沌とした時代だからこそ、ぶれることのない投資軸、本質的な価値への視座を持ちたいものです。

※「資産運用で失敗しないために大切なこと」のアーカイブ動画は、オンラインサービス「My鎌倉倶楽部」で受益者の皆様のみ視聴いただけます。

鎌倉投信株式会社

代表取締役社長 鎌田 恭幸