投資信託 きほんの「き」 分配金ってなに?

投資初心者の方にとって「質問する」こと自体、ハードルが高いもの。
「ちょっと聞くには気が引ける」といった内容を案内していきます。
一緒に学んでいきましょう! 
分配金とは、投資信託の収益を投資家に還元するお金のことで、正式には「収益分配金」といいます。
投資信託の決算日に分配金支払いの有無や支払額等が決まります。決算の頻度は年1回、6ヶ月、毎月など投資信託によって異なります。

● 分配金の仕組み

分配金が出ると分配金の金額分だけ基準価額は下がります。
前回のテーマ「基準価額ってなに?」で紹介のとおり、基準価額というのは純資産総額を総口数で割ったものです。分配金は純資産総額の中から出しますので、分配金支払い額分が純資産総額から減ることになります。
これが、分配金が出ると基準価額が下がる、の仕組みです。
分配金は、決算日時点で保有している資産の払い出しにすぎず、経済的にプラスの効果はありません。むしろ、分配金を頻繁に受取ることは中長期的に運用効率を下げる効果が働きます。投資資金の成長、言い換えると基準価額の成長に期待するのであれば、毎月分配型でない投資信託を選択するのがよいと思います。

一方、資産をそう大きく増やす必要がないシニア層が生活費の補填を目的とし、毎月分配型の投信を保有する場合は、毎月分配という商品性と投資家のニーズが合致しているといえるでしょう。
ご自身の目的にあった投資信託を選ぶことが重要です。

● 分配金の種類

また、「分配金が支払われる」イコール「運用が好調」ではありませんので、注意が必要です。分配金には、「普通分配金」と「特別分配金(元本払戻金)」と二つの種類があります。
「普通分配金」は、運用益を原資に支払われるので税金がかかります。
一方で、特別分配金は「元本払戻金」ともいわれ、その名のとおり、投資した元本が分配金の原資です。自分が投資したお金が戻されるだけですので、税金はかかりません。自分の足を食べるタコをイメージさせることから「タコ配(タコ足配当)」ともいいます。
  • (普通分配金と特別分配金のイメージ) 

    ※個別元本とは、投資信託の購入価額のことで購入時に支払う販売手数料等は含まれません。追加購入(分配金再投資を含む)や、特別分配金受取時には個別元本は再計算され修正されます。

● 「結い 2101」では?

「結い2101」は、年1回決算(決算日7/19)の分配金再投資型の投資信託です。
決算日時点で、それまでの運用実績や運用を通じて得た収益(株式の配当金・債券の利子収入や売買益)の状況、市場環境などを勘案して収益分配の可否を決定しますが、積極的に収益分配をおこなう方針ではありません。
その主な理由としては、次の2点です。

1. 支払った分配金は再投資をおこなうので、経済的な効果は殆どない(課税口座から支払われる普通分配金は税金を差し引いた金額で再投資をおこなうため、税金分だけ再投資額が目減りする)
2. NISA制度との兼ね合い

分配金再投資は、
分配金を支払った分、基準価額は下がりますが、分配金で再投資をおこなうことで保有口数が増えるというものです。
イメージとしては、
100円の価値のものを10個持つことと、50円のものを20個持つこと、価値の総額は同じですね。

また、当社ではNISA口座を利用されている方の購入は、優先的にNISA口座でおこなわれる仕組みです。非課税枠の範囲内で年間の購入計画を立てているお客様にとっては、分配金再投資分によって非課税投資枠を使用すると、購入計画に影響が出てしまいます。
また、分配金再投資分が非課税枠をはみ出すと、課税口座で再投資(購入)となり、将来の解約時に課税対象として扱われるなど、制度の本来の趣旨と合致しないケースが発生しかねません。


以上の理由から「結い2101」は積極的な収益分配をおこなわずに、長期的な基準価額の成長を目指します。資金が入用な際には、お客様個々に「必要な時に、必要な額を」解約していただくようお伝えしています。

月次運用報告書「結いだより」149号掲載