【レポート】「結い 2101」運用報告会(2022年10月)

2022年10月27日、29日に「結い 2101」運用報告会を開催しました。
当日はファンドマネージャーの五十嵐・長田・野田より、運用状況の報告や投資先企業の事業活動について報告した後、受益者の皆様からの質問に答えました。本レポートでは「投資先の社会形成」のパートについて伝えます。

「結い 2101」運用報告の様子は、受益者限定で動画を公開しています。
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1. 社会性と事業性の両立

野田 鎌倉投信では、「社会性」と「事業性」の2つの観点を重要視しています。
社会性とは、解決が求められる社会課題に取り組むことを事業活動の目的としていること。
事業性とは、目的をビジネスの形にして、その活動を継続的に進めていくこと。
社会性があっても、収益を確保できなければ企業は存続しませんので、社会性と事業性を兼ね備えていることが必要です。「結い 2101」では、これからの日本に必要とされる会社、会社をとりまくすべてのステークホルダーと持続的で豊かな社会を築ける会社に投資しています。



2. 投資先の「社会形成」

ここからは、投資先企業の本業を通じた社会課題の解決について、具体的な事例を2つ紹介します。

【ヤマトホールディングス 脱炭素に対する取組紹介】

野田 日本の物流を支える運輸業界は、ヤマトホールディングスさんを含め主にクルマを使用する業界ですが、CO2排出量が気になるところですよね。

ここでクイズ!
Q1. 国土交通省によると、2020年度の日本全体のCO2排出量は10億4400万tでした。日本全体のCO2排出量のうち、運輸部門のCO2排出量は何%を占めているでしょうか?
A:8%、B:18%、C:48%
(答えは最後に記載)

ヤマトホールディングスさんは、持続可能な未来を切り拓く将来の姿として「つなぐ、未来を届ける、グリーン物流」という環境ビジョンを掲げ、温室効果ガスの排出量を2030年度までに2020年度比で48%削減、2050年度までに排出実質ゼロという目標を設定しました。
その達成に向けた取り組みの内、EV導入とドライアイス使用削減に関する国内初の事例を2つ紹介します。

● 小型商用BEVトラックの導入
現在、保有車両に占めるEVの割合は1%ほどですが、2030年度までに約35%まで引き上げる方針です。左の写真をご覧いただくと、荷台と地面の距離が近いことが分かります。一般的なトラックの半分ほどになった超低床構造を採用することで、乗降性が大幅に向上し、集配業務の効率化を実現しました。

● 超低温帯でのドライアイスフリー輸送
医薬品等を輸送する際は、マイナス70度の超低温帯の専用便で輸送しますが、これまで不可欠だったドライアイスを一切使用することなく、超低温保冷剤を使用することで他の荷物と一緒の輸送が可能になりました。環境負荷の低減と輸送費の低コスト化を両立した画期的な取り組みです。さらに二酸化炭素で製品が酸化するのを防ぐための作業負担の軽減とドライアイスにより作業員が酸欠状態に陥らないように安全性の確保もでき、社会の要請に対応しながら業務面もしっかり改善されています。
  • (画像出典:ヤマトホールディングス、日本経済新聞)

これからも日本の物流を支えているヤマトホールディングスさんの社会全体を見据えた取組みに期待したいです。
ヤマトホールディングスさんの紹介以外にも、バイク用の高級ヘルメットの製造・販売をグローバルに展開するSHOEIさんの紹介もしました。普段見られない工場の様子もわかります。私がSHOEIさんの作業服を着ている理由、気になりませんか?理由は動画をご覧ください。


【萩原工業 ブルーシート再生利用プロジェクトの紹介】

長田 萩原工業さんは国産ブルーシートのリーディングカンパニーです。その、ブルーシート再生利用のプロジェクトを紹介します。行楽やレジャーだけでなく、地震や台風、豪雨など災害の際にも活用され、年間で4万5000tのブルーシートが国内で消費されています。

ここでクイズ!
Q2.ブルーシートの年間国内消費量(4万5000t)は、面積にすると何年で富士山の表面を覆うでしょうか?
A:3年、B:5年、C:10年
(答えは記事最後に記載)

萩原工業では、長い期間使えるシートを製造・販売するということから更に一歩進んで、
ブルーシートの水平リサイクルに着手しました。焼却処分されるブルーシートにリサイクルで再び価値を与えるという想いを「Re Value +」というプロジェクト名に込めたそうです。
  • (画像出典:萩原工業)

水平リサイクルで障害となるのが回収システムの構築です。
販売先、ホームセンター、建設会社との提携のほか、自治体と協定を結び、災害が収まったあとに回収する仕組みづくりに取り組んでいます。

また、萩原工業では自社製造分だけではなく、他社が製造したブルーシートも回収し、年間使用量の1割強となる5,000tの再生を目標に掲げています。
萩原工業さんのプロジェクトはいかがでしたでしょうか?
このブルーシート、重さが2.7kgありまして、自宅から持ってくる間ちょっとしたトレーニングになりました。

【資産運用部長 五十嵐】
本レポートでの出番はありませんでしたが、私は「結い 2101」の運用状況について詳しく報告しました。また、ファンドマネージャーの「眼」と題し、事前質問で多く寄せられた物価動向等について、今後の見通しや「結い2101」への影響について解説しました。是非、運用状況について動画で確認ください。


≪クイズの答え≫
Q1の答え B: 18%、Q2の答え A:3年

「結い 2101」運用報告の様子は、受益者限定で動画を公開しています。
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