「結い 2101」運用報告 資産形成(基準日:2022年12月末)

2022年12月の日本株式市場

12月の日本株市場は下落しました。月前半は、米国の製造業景況感の悪化で景気後退懸念が高まり下落してスタートした後、中国の新型コロナ規制緩和や、米国の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことなどが好感され、持ち直す動きとなりました。

しかし月後半に入ると、景気減速を示す経済指標や企業業績の悪化を受けて米国株式市場が下落したことや、日銀による長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の修正が市場参加者に実質的な利上げと受けとめられ、投資家のリスク回避的な動きが強まり大幅に下落しました。

月末にかけては、方向感なく一進一退で推移し、TOPIX(東証株価指数)は前月末比で4.7%、TOPIX Small(小型株指数)は同3.0%それぞれ下落しました。業種別では、銀行業、保険業、海運業などが上昇した一方、不動産業、輸送用機器、精密機器などが下落しました。


2022年12月の「結い 2101」

「結い 2101」の12月末の基準価額は前月末比で2.1%下落し、20,391円となりました。給食事業を展開する大手企業との協業による事業成長が期待された「オイシックス・ラ・大地」や、2023年10月期の増配見通しが好感された「萩原工業」等が上昇した一方、前月までの株価上昇により指標面の割高感が意識された「カヤック」や「アニコムホールディングス」等が下落しました。

投資行動では、新規に1社投資したことで、12月末時点の「結い 2101」の組入会社数は前月末から1社増えて69社となりました(開示基準に達していない銘柄は新規投資先の2社)。株式組入比率は、相場全体の下落により小幅に下落し、52.0%となりました。債券組入比率は、投資先企業からの社債一部買入消却要請に応じて部分売却しましたが、株価下落による純資産総額の減少にともない前月末から若干上昇し、2.2%となりました。
(資産運用部 長田)

月次運用報告書「結いだより」154号掲載