2023年05月24日(水)
福岡出張記 その2 ウチヤマホールディングス
2023年3月に投資先の「いい会社」のウチヤマホールディングスのグループ会社のさわやか倶楽部が運営する、「さわやか海響館(介護付有料老人ホーム)」へ伺った様子をお届けします。
1|ウチヤマホールディングスとは?
福岡に本社を構え、北九州を中心に日本全国で介護事業やカラオケ事業などを展開しています。
鎌倉投信では「生きがいを創る、いい会社」として「人」のテーマで同社に投資しています。
鎌倉投信では「生きがいを創る、いい会社」として「人」のテーマで同社に投資しています。
2|訪問地 さわやか海響館(介護付有料老人ホーム)
今回、伺ったのは福岡県北九州市にある「さわやか海響館」です。
ここでは約60名の高齢者の方々が入居し、生活をしています。
施設に入ると、同館の入居者の方々がずらりと並び、歓迎のボードを持って出迎えてくれました。
お客さんが来館するとなると、入居者同士であれこれ考え、準備をするそうです。
素敵な歓迎がとても嬉しかったです。
ここでは約60名の高齢者の方々が入居し、生活をしています。
施設に入ると、同館の入居者の方々がずらりと並び、歓迎のボードを持って出迎えてくれました。
お客さんが来館するとなると、入居者同士であれこれ考え、準備をするそうです。
素敵な歓迎がとても嬉しかったです。
歓迎の後、入居者の大内さんがお部屋を案内してくれました。
老人ホームのお部屋と聞くと、物は必要最低限で殺風景なイメージがありましたが、そのイメージが一変しました。
詩を書くことが趣味の大内さんは、これまで貰った賞状やメダルを飾ったり、ご家族の写真や思い出の品をたくさん飾ったりと、好きなものに囲まれて生活している様でした。
「これからも自分で詩のコンクールを見つけて、応募し続けます」と好きなことを続け、挑戦する姿に、私たちが元気をもらいました。
老人ホームのお部屋と聞くと、物は必要最低限で殺風景なイメージがありましたが、そのイメージが一変しました。
詩を書くことが趣味の大内さんは、これまで貰った賞状やメダルを飾ったり、ご家族の写真や思い出の品をたくさん飾ったりと、好きなものに囲まれて生活している様でした。
「これからも自分で詩のコンクールを見つけて、応募し続けます」と好きなことを続け、挑戦する姿に、私たちが元気をもらいました。
施設を運営するさわやか倶楽部のyoutubeチャネルでは入居者が積極的に動画に出演し、生きがいにつながっています。生き生きと生活する入居者の方々の様子を、ぜひご覧ください。
3|LIFE MAP
介護付有料老人ホームで働く、ケアマネージャーの小林さんよりLIFE MAPというツールを使った取り組みについて、紹介いただきました。
ケアマネージャー 小林さん
●ケアプランとは?
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小林さん
介護保険を使って介護サービスを受ける際には、ケアプランが必要になります。
ケアプランとは、介護を必要とする方の困りごとを解決するために、介護サービスの目標や内容をまとめた計画書です。
このケアプランは、介護サービスを利用したい本人や家族双方の意向を反映して作成しますが、実際のところは、ケアマネージャーからの「トイレに行けるようになりたいですよね」「皆さんと楽しく過ごしたいですよね」といった質問により、本当のニーズが埋もれてしまいがちです。
認知症進行や廃用性症候群(身体の不活動状態により生ずる二次的障害)の予防ができるなど、どの人も同じようなケアプランになってしまいます。
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同社では、介護サービスを利用したい本人が、本当にできるようになりたいことを引き出すLIFE MAPを作りました。そして、LIFE MAPを入居者の生活に取り入れたところ、入居者が活躍でき、生きがいを創ることができたとのことです。
果たして、そのLIFE MAPはどんなものなのか、気になりますね。
特長と事例をもとに教えていただきました。
●LIFE MAPとは?
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小林さん
2014年度から九州大学、北九州産業学術支援機構(FAIS)との産学官連携で生まれたコミュニケーションツールです。
使い方は、利用者様の人生の道のりを描いたボードに、様々なエピソードや趣味を表すマグネットを貼りながら、これまでの人生を一緒に振り返ります。入居者が今まで大事にしてきた気持ちや想いに寄り添いながら、これからの目標を含むライフプラン(人生設計)を作成していきます。
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小林さん
介護保険を使って介護サービスを受ける際には、ケアプランが必要になります。
ケアプランとは、介護を必要とする方の困りごとを解決するために、介護サービスの目標や内容をまとめた計画書です。
このケアプランは、介護サービスを利用したい本人や家族双方の意向を反映して作成しますが、実際のところは、ケアマネージャーからの「トイレに行けるようになりたいですよね」「皆さんと楽しく過ごしたいですよね」といった質問により、本当のニーズが埋もれてしまいがちです。
認知症進行や廃用性症候群(身体の不活動状態により生ずる二次的障害)の予防ができるなど、どの人も同じようなケアプランになってしまいます。
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同社では、介護サービスを利用したい本人が、本当にできるようになりたいことを引き出すLIFE MAPを作りました。そして、LIFE MAPを入居者の生活に取り入れたところ、入居者が活躍でき、生きがいを創ることができたとのことです。
果たして、そのLIFE MAPはどんなものなのか、気になりますね。
特長と事例をもとに教えていただきました。
●LIFE MAPとは?
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小林さん
2014年度から九州大学、北九州産業学術支援機構(FAIS)との産学官連携で生まれたコミュニケーションツールです。
使い方は、利用者様の人生の道のりを描いたボードに、様々なエピソードや趣味を表すマグネットを貼りながら、これまでの人生を一緒に振り返ります。入居者が今まで大事にしてきた気持ちや想いに寄り添いながら、これからの目標を含むライフプラン(人生設計)を作成していきます。
特長としては、従来のケアプランの作成方法では引き出しにくかった、入居者の本当の気持ちや本当の想いを引き出していくところにあります。
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●事例の紹介
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小林さん
LIFE MAPを作る中で、園芸のマグネットを見た入居者が次のようにお話されました。
「花は、好き好き!目がない!作るのが楽しみなんだけど、今はできないのが歯がゆいね。花は切るもんじゃない。切ったらそこで終わるから、私は切らないで育てたい」「草取りも大好き。草取りなら1日中でもする」
笑顔で話すその様子から、園芸をすることを目標にケアプランを作成しました。
通常のケアプランとLIFE MAPを使ったケアプランではこの様に変わります。
小林さん
LIFE MAPを作る中で、園芸のマグネットを見た入居者が次のようにお話されました。
「花は、好き好き!目がない!作るのが楽しみなんだけど、今はできないのが歯がゆいね。花は切るもんじゃない。切ったらそこで終わるから、私は切らないで育てたい」「草取りも大好き。草取りなら1日中でもする」
笑顔で話すその様子から、園芸をすることを目標にケアプランを作成しました。
通常のケアプランとLIFE MAPを使ったケアプランではこの様に変わります。
LIFE MAPを使ったケアプランをもとに、園芸を通してリハビリをおこなった結果、車椅子から自分で立ち上がり園芸を楽しめるまでになりました。スタッフが「草取りは、もう終わりにしましょう」と声をかけても「私はまだ草取りしたいから、あなたは先に帰っていいよ!」と、長い間草取りができる体力と集中力もつきました。
このLIFE MAPは、入居者が生き生きと過ごせるだけでなく、
・入居者の知らない一面を家族が知り、関係性が深まる。
・入居者を理解することで、スタッフの声掛けの仕方などが変わり、援助をおこないやすくなる。
・入居者一人一人にあったケアプランが作りやすい
など、様々なメリットがあります。
私は、このLIFE MAPを介護サービスの当たり前にしていきたいです。
介護制度は複雑なので様々な問題はありますが、よりよい介護サービスが広がるように、厚生労働省にも働きかけをしています。今後もLIFE MAPや産学連携での取り組みを広げる活動していきます。
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真っ直ぐ、力強くお話される小林さんの想いに心が打たれました。
今回挙げた事例以外にも、たくさんの入居者の変化についてお話を伺いました。
同社のHPにも事例が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
ここに入居する入居者は、第二の住処で、人生を生き生きと過ごしている。
訪問をしてみて、肌で感じたと共に、このLIFE MAPが広がることで、介護が必要な人も、支える周りの人もポジティブな感情で介護と向き合える社会になるといいなと感じました。
この記事を通して少しでもLIFE MAPが広がりますように…。
このLIFE MAPは、入居者が生き生きと過ごせるだけでなく、
・入居者の知らない一面を家族が知り、関係性が深まる。
・入居者を理解することで、スタッフの声掛けの仕方などが変わり、援助をおこないやすくなる。
・入居者一人一人にあったケアプランが作りやすい
など、様々なメリットがあります。
私は、このLIFE MAPを介護サービスの当たり前にしていきたいです。
介護制度は複雑なので様々な問題はありますが、よりよい介護サービスが広がるように、厚生労働省にも働きかけをしています。今後もLIFE MAPや産学連携での取り組みを広げる活動していきます。
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真っ直ぐ、力強くお話される小林さんの想いに心が打たれました。
今回挙げた事例以外にも、たくさんの入居者の変化についてお話を伺いました。
同社のHPにも事例が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
ここに入居する入居者は、第二の住処で、人生を生き生きと過ごしている。
訪問をしてみて、肌で感じたと共に、このLIFE MAPが広がることで、介護が必要な人も、支える周りの人もポジティブな感情で介護と向き合える社会になるといいなと感じました。
この記事を通して少しでもLIFE MAPが広がりますように…。
さわやか海響館 屋上
(ならちゃん)
「いい会社」企業情報
「結い 2101」月次運用状況(基準日:2023年5月末)
2023年06月06日(火)
「結い 2101」運用報告 資産形成(基準日:2023年5月末)
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「結い 2101」運用報告(臨時レポート) 足元の運用状況について
2023年06月06日(火)
レポート「結い 2101」運用報告会(2023年4月)
2023年06月06日(火)
「民間世界初の月面着陸への挑戦」「『資産運用業高度化プログレスレポート 2023』を読んで」
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