21世紀の経営指標に関する研究

今日、投資先の会社の社長さんがお見えになりました。
今まで何度もお会いしているのですが、社長さん単独でじっくり2時間お話する機会はそうないのでとても貴重な時間になりました。

ご来訪の目的は二つ。

一つは、2010年以降の時代がどう変わっていくか?という答えのない議論をすること。そして、もう一つは、最近の業績と今後の経営方針についての報告でした。

後段については、通常IR担当者の仕事ですが、担当任せにせず社長自らが単身でお越しになってご説明されるという姿勢に感銘いたしました。

今はどんなに優れた経営者でも先を見通しにくい時代です。
まっとうな経営者であればあるほど、予見できない多種多様なリスクが顕在化し得るという前提の中で、これからの経営の在り方を謙虚に探し続け、経営判断のシミュレーションを欠かしません。

そうした経営者に対しては、時として外部だから言える厳しい意見が必要です。そして、それを受け入れるオープンマインドな経営者も実は結構多いと感じています。

この会社は、オイルショック、円高不況、バブル崩壊、金融危機、リーマンショック等、困難に直面するたびに一段づつステージを上げてきました。変化に対して、考え抜き、実行する力のある会社です。

「時代の潜在的なニーズを形にするのが会社の役割。それがなければ存在する意味がない。」 困難な状況の中でも常にフロンティアを目指す社長の言葉が印象的でした。

こことは、「21世紀の経営指標に関する研究」をスタートしました。

詳細はまたの機会に触れますが、こうした取り組みを通じて投資先の会社の存在価値、企業価値を高めることに貢献する、これも鎌倉投信流の関わり方です。