神は細部に宿る その2

昨晩、運用責任者の新井を交えて、某大手自動車会社で副社長を務められていた方と数時間お話しました。グローバルな市場を相手に40年以上にわたって修羅場をくぐってこられた方から頂くお話はとても有りがたいものでした。話題は、世界の経済の動き、日本の製造業の状況、日本の技術力、企業評価の視点等、多岐にわたりました。

印象深かったのは、”いい会社”、取り分け技術評価について鎌倉投信の視点と共通する要素が非常に多かったということです。

きわめて単純化して言えば、製造業において加工組立における圧倒的優位性はもはや日本にはないが、削る、切る、磨く等の基礎技術分野、それに関わる応用分野は非常に強いというものでした。毎日毎日のこだわりを持って改良を重ねてきた技術、度重なる仮説検証の繰り返しで築いてきた世界最高峰の技術が本当の日本の強さだと感じました。いってみればレアアースならぬレア技術です。

また、そうした話の中で、そうした技術力と、「場を清め」、「物に秩序を与える」日本人ならではの整理・整頓・清掃(3S)に対するメンタリティは無縁ではないと感じました。

その方も新井も、オフィスや工場の美観、とりわけ工場の裏やトイレ等を見れば、社員の意欲、技術や製品に対する姿勢がよく分かると言います。整理・整頓・清掃は、気持ち良く働く環境の整備や品質の向上だけではなく人の改善意識を高めることにも繋がるのです。

昨日よりも今日、今日よりも明日という気持ちで目線を低くして毎日掃除をすれば、同じところでも、今まで気がつかなかったような汚れに目が行き届くようになります。また、ここをこうすれば・・・といった業務プロセスや導線の改善意識にもつながってくるのです。

トイレ掃除も大切。
実際に社員さんが率先してやっている会社も少なくありません。

トイレ掃除をすると、
「トイレは汚いもの」という既成概念が外れる。
心が磨かれる。
ちょっとした達成感が得られる。 等意外とその効果は侮れないと思っています。

「誰でもできる日々の小さなことを、誰も出来ないほど徹底してやることが大きな違いを生む。」

そんなことを感じました。