利益を稼ぎ出すのは社員

「利益を稼ぎ出すのは社員。だから社員を大切にしなくてはならない。」

この方は、心の奥底からそう信じているのだと、未来工業の瀧川社長と話をして改めて感じました。
経営者の中には「社員を大切に…」という人は多いが、心の底からそう思っている方は決して多くはありません。

経済が成熟し、物やサービスが溢れた中では、ちょっとした違いを分かって価値を実感して貰えないとなかなかお客さんは買ってくれません。そこで、感動を与えることができなければ、ちょっとした工夫・違いを分かって貰えなければお客さんはどんどん安きに流れて行くのです。

人に感動を与えることができる人は、感動する心を持っている人です。

喜びを持って働く社員が利益をもたらす。だから社員を大切にしなくてはならない、人件費をコストとして捉えては絶対ダメだ、絶対に隆盛することはない、と瀧川社長は力説するのです。

非正規雇用は、かつては働く側のセーフティーネットでしたが、いつしか雇う側のセーフティーネットになってしまいました。その結果、現場の責任意識、価値を産み出す力、人を育てる力、忠義のこころ、将来への希望など、失ったものは多いように思います。

未来工業は全員が正社員です。それできちんと利益を出すのが未来工業である、そう断言する瀧川社長の言葉に、社会の非常識を未来工業の常識にする底力を感じました。

たまたま昨日の大阪のセミナーに参加されたお客さんからこんな話を聞きました。

未来工業のカタログは、品数が多い分、分厚いことで有名ですが、たまたまある電気資材のお店でそのカタログを見かけたそうです。

お客さんが、さりげなくお店の方に「この会社(未来工業)どうなん?」と尋ねたそうです。
するとお店の方は、「本当に使いやすいんや。でもこの会社の営業マンは、くる度に、不便なところ、使いにくいところをボロクソに言ってくれっていうんや。それでボロクソに言うと、ほんまに試作品を作りよるんやわ。」と言っていたそうです。

またこんなことも。

「この会社は、阪神淡路大震災の時、ほんまに一生懸命資材を届けてくれたんや。しかも安い値段でなぁ。それ以来、こことしか付き合わんことにしてんのや。」

いい話だと思いました。

阪神淡路大震災の時、災害地で陣頭指揮をとっておられた人が瀧川社長です。
「どんな災害であっても、資材を安定供給できる会社でなくてはならない。内部留保はその為にある。」

昨日の瀧川社長の言葉がよみがえりました。