プレジデントインタビュー VOL.2

ライブレボリューションの経営者向けメールマガジン「プレジデントインタビュー」(計6回)に掲載された鎌田のインタビューです。

意図しているのは、「顔の見える関係性」

【増永】 御社の事業内容を教えてください。

現在は、公募の投資信託の運用と直接販売を展開しています。
これからの日本を担うような「いい会社」を見つけて、個人の投資家さんより預かっている資金を投資する。
いたってシンプルな事業を行なっています。

● 金融商品にもたくさんの種類があるかと思いますが、なぜ現在のビジネスを選ばれたのですか。

もちろん、商品を取り扱うにあたりあらゆる商品を検討しました。
その中で、今一番日本に必要ではないかと思える商品、そしてそのやり方に気付いたのです。

ポイントは3つありました。ひとつ目は投資信託。ふたつ目に、私募ではなくて公募。
最後に販売会社を通さない直接販売でやっていくこと―これらが自分たちがやるべきことであると思ったのです。

なぜかというと、まず投資信託そのものの本来の仕組みを考えたところ、それは満期をなくせるということだと思うんです。
通常、ファンドと呼ばれるものは、投資期間の満期が5年とか最長でも10年ぐらい。
お金を出す側は満期がきたらそこで何かしらイグジットをしなければなりません。

一方、満期を無期限に設定した投資信託というのは、10年でも50年でも・・・それこそ100年でも運用を続けることができるじゃないですか。
海外では100年を超えるような投資信託もたくさんあります。
本来、投資期間が無期限であることは、企業や産業を育てるのに非常によい資金につながっていくはずです。
それを私たちは実現していきたいのです。

売らないファンド―投資した企業は絶対に売らないというスタンスで、何十年ともち続ける。
これが、投資信託を選んだひとつの理由でもあります。

● 公募を選んだ理由もぜひ教えてください。

不特定多数の方が小口で参加できるのが、公募です。
個人的イメージではありますが、投資するとなると、100万円、200万円とある程度まとまった大金を必要とするのではないか・・・そんなイメージが根強い気がします。
でも実際に、鎌倉投信のファンドは1万円から参加できるんです。
地道な資産形成に適した商品であるということを、より多くの人に知っていただきたい―そう思っています。

だから、お客さまの負担が少なく無理なく参加できる公募にこだわりました。

また、なぜ直接販売かというと、それは野菜で言い換えれば「産地直送」になるんですよ。
自分たちで育てたものを自分たちで食卓に届ける、そんなスタイルですよね。意図しているのは、「顔の見える関係性」。
私たちは、信頼に根ざしたお金の循環を作りたいのです。

銀行預金でも保険にしても、自分の預けたお金はどこでどのように使われているのか、不透明性があると思うんです。
しかし直接販売であれば、どんな考えがあって、どういうところに投資されているのか。
さらに投資先の会社がなにをしているのかを知ることができます。

自分のお金の流れが見えて、最終的にどのようにリターンとして戻ってくるのか。
この流れに透明性がプラスされることで、一番納得感のあるお金の投資方法になると私は思っています。

この関係性を構築できる直接販売を目指しているのです。

私たちは、信頼に根ざしたお金の循環を作りたいのです。
● 一般的な投資信託との違いにこだわっていらっしゃるのですね。

運用者の顔や投資先の事業内容、一般的な投資信託では見えづらい部分を可能なかぎり「見える化」していく。
この点が、他社さんと決定的に違う点であると思います。

● それらの内容を何かの形で残しているのですか。

毎月定期的に発行している運用報告書では、投資先の“いい会社”の情報を中心に掲載しています。
どんな会社に投資をしているかが「主」で、パフォーマンスは自然とついてくるので「従」・・・といった具合に開示しているんです。

私たちの投資信託は「結い2101(ゆいにいいちぜろいち)」というのですが、目標とする運用成果は年間報酬控除後で4%、高いリターンを狙うよりもむしろ値下がりの不安を払拭し安定的に増えるような運用。
それらを目指しているんです。現在1年1ヶ月の実績としてはプラス3%ぐらい。
大震災の暴落などの影響があった中ではまずまずの結果でしょう。

その他、当社のキャッチフレーズは「いい会社をふやしましょう!」なのですが、それにちなんで、報告書の一面には投資先の「いい会社」を紹介しています。

● 現在集まっている資産はどのぐらいになるのですか。

5.1億円です。お客さまの数は850人強で、メインとなっているのは30代40代で全体の6割にものぼっています。
一般的に投資信託というと、退職世代が多いといわれていますが、今後重要になってくるのはその30代40代だと思うんです。
そうした意味でも、これから私たちが資産形成に注力しなければならないと思っている世代の方々に、最も支持されていると思います。

あとは積み立てで投資をされている方が多いですね。毎月の積立金額はそれこそ、1万円、2万円から何十万円と幅広いです。

● パフォーマンス的に、投信会社の平均はどのぐらいになっているのですか。

私たちは市場平均や他社との比較で数字上の優劣を測る・・・といったことは最初から目標にはしていません。
それよりも、元本は保証できないのですが、預けていただいたお金に(信託報酬控除後で)4%程度のプレミアムをつけてお返しすることが目標です。
きちんと結果もお支払いすること。これを実現するために、一生懸命注力しているのです。

他社との違いといった点では、もうひとつ大きな違いがあります。
投資信託というのは、一般的には一部上場企業、その中でもさらに大企業への投資が目立っています。
一方私たちはというと、「いい会社」をベースとしており上場・非上場は関係ないし会社規模の大小も関係ありません。
実際に投資をしている企業の中は、上場会社が中心ですがその中でも東証一部上場の銘柄は4割ほどです。

いい会社であれば、知名度にかかわらず投資をしていきたいと思います。

つづく