社長室の書棚

昨日、鎌倉で開催された「お金の勉強会」の後、福岡に向かいました。「結い 2101」が投資する「いい会社」の一つウチヤマホールディングスさんを、朝一で訪問するためです。台風27号も過ぎ去り、清々しい秋晴れが広がっていました。

ウチヤマHDさんは、介護事業、カラオケ、飲食業など多方面の事業を営んでいますが、鎌倉投信が特に注目しているのは利用者さんご自身も積極的に施設の運営に関わる、利用者参加型の介護施設運営です。利用者自身の参加意識、言葉を換えれば「生きがい」を持ってもらおうとするウチヤマHDさんの介護事業が、ますます発展することを期待しています。

実は、私は初めてウチヤマHDを訪問したのですが、驚いたことの一つが社長室の風景でした。書棚や机の上に、まるで図書館のように書籍が並んでいるのです。驚くのはその量だけではありません。経営から哲学、歴史、童話に至るまで多種多様です。子供の頃読んだ童話でも、今読むと感じ方が全く異なるのだそうです。社長の内山さんの、70歳を超えても決して衰えることのない旺盛な好奇心にただただ驚きました。内山さんは大変な読書家で、今でも月30冊の本を読み、社員に毎月10冊の推薦図書を指定しているのだそうです。
経済情勢、社会情勢は大きく変わり、今は、過去の成功体験は通用しない時代です。こうした時代において、ライバルは同業他社ではありません。ライバルは、己自身の「思考力・発想力の限界」です。思考のイノベーションが求められる時代なのです。そして、組織はトップの器以上に大きくなることは絶対にありません。それだけに、トップ自らが歴史や哲学、優れた経営思想などに学び、己自身を磨き続けなくてはならないのです。

以前ある方からこんなことを教わりました。「書棚を観るとその人の思想の深さが分かる。書棚は、人格を映し出す鏡である」と。正に、内山さんの人間力の高さを感じた社長室の風景でした。