運用で失敗しないために大切なこと(その11)

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皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
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さて、先週のメルマガでは、運用で失敗しないために大切な点として、資産の配分(分散投資)と、その要になる「株式と債券の割合」についてお伝えしました。

今回は、資産配分を決めた後の次のステップとなる、「実際に投資する商品等(投資信託等)の配分(分散)について」です。

ここで基本となる考え方は、
(1)「異なる運用手法や収益特性を持つ運用商品の配分(分散)」と、
(2)その考え方の背景にある「コア・サテライト運用」という視点について、です。
運用の枠組みがここまで整理され、実践できたら、運用で成功する可能性はかなり高まるといえるでしょう。

まず、(1)の異なる運用手法を持つ運用商品の配分(分散)を考えるときに基本となる分類の大枠に、「インデックス運用」と「アクティブ運用」があります。

インデックス運用とは、目安となる指標(ベンチマーク※:TOPIXや日経平均株価といった指数)を設けて、それに連動することを目指す運用をいい、

アクティブ運用とは、主にベンチマークを上回るリターン(超過リターン)を目指す運用手法などのことをいいます。

※ベンチマークとは:運用商品の成果を評価する際に用いられる指標のことです。
日本株式に投資する投資信託であれば、TOPIX(東証一部株価指数)や日経平均株価指数などが用いられます。
※「結い 2101」が、なぜベンチマークを設定していないのか、については、「結いだより」2月号の運用コラム(P8)をご覧ください。

インデックス運用の場合、基本的に投資対象となる国や地域、市場の値動きを再現するために、そこに含まれる株式や債券の大多数を相似形で保有しますので、
運用商品の中で広く投資先が分散され、(企業調査等の手間が不要なため)手数料等が安いといったよさがある一方で、
リターン(収益率)は、プラスもマイナスもベンチマークに連動した動きになります。
この運用手法は、市場に委ねる運用という意味で「パッシブ(消極的)運用」といわれることもあります。

一方で、アクティブ運用は、ベンチマークを上回る運用成果を期待目指す運用手法をいいます。

次週は、「インデックス運用」と「アクティブ運用」についてもう少し踏み込んでみたいと思います。(つづく)
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