【報告】「いい会社の経営者講演」フェリシモ

2019年5月12日(日)大阪市中央区のドーンセンターで、株式会社フェリシモ 代表取締役社長 矢崎 和彦氏をお招きし、
「ともにしあわせになるしあわせ – フェリシモの話」をテーマに講演いただきました。

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「結い 2101」投資先の ”いい会社” 紹介紹介

株式会社フェリシモ
設立:1965年5月
本社:兵庫県神戸市
東証一部上場。(2019年6月時点)
社名「FELISSIMO」は、ラテン語を語源とする「FELICITY(至福)」と、
強調を表す接尾語「SSIMO」を融合させた新語で、「最大級で最上級のしあわせ」を意味。
衣料品や生活雑貨等の自社企画商品を中心に独自の視点でセレクトした国内外の商品や
サービスをカタログやネットなどの独自メディアで生活者に販売しています。
鎌倉投信が 着目したのは、テーマ「共生」。
キーワードは、「社員を大切に」、「市場創造」、「循環型社会創造」です。
詳細な投資理由は、当社HPでご覧いただけます。
https://www.kamakuraim.jp/the-company-finder/felissimo/
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  • 会場は満員御礼

●オリジナリティの源泉

まず、ファンを虜にする独創的な商品・サービスを支えている独自の社内制度および職場環境について、会社紹介動画を活用しながらお話いただきました。
社内には、関心のあるテーマを業務として取り組める「部活動」という独自制度があるそうです。
趣味の合う社員さん同士が集まり、情報交換や商品の企画・提案がおこなわれています。

例えば、猫部では、猫と人のしあわせな共生を目指して猫の殺処分問題に取り組んでいます。
その財源として商品の販売代金の一部が充当されるというシステムとなっています。
業務上、普段顔を合わせることがない社員さんたちが共通のテーマにつき商品アイデアを出し合い、徹底的に議論しています。
商品化された腕時計は、秒針が猫、リストバンドが猫の手になっているなど強いこだわりが、猫好きのファンを引きつけているようです。
その他、森活部、しあわせのチョコ部、女子DIY部などあるそうです。

また、社内会議や商談は、神戸を一望できる「プラットファーム」と呼ばれるフロアでおこなわれるそうです。
美術館のように白一色で統一され、開放感あふれるフロアの一角には、矢崎社長みずから考案しヒット商品となった「500色の色鉛筆」が飾られています。
ユニークな名前が付けられた一本一本の色鉛筆に想いを馳せれば、無意識のうちに社員さんの発想が多方面に広がっていくことが想像できます。
そしてフロアの中央には、天井にまで伸びる木が置かれているそうです。この存在感ある木には、社員さんの想いが詰まった商品が「天に届く(消費者の心に届く)ように」という矢崎社長の優しい想いが込められています。
  • 猫部の作品

●「ともにしあわせになるしあわせ」

 矢崎社長は、1987年に創業者であるお父様とお兄様から会社を引き継がれています。
以後、経営理念「しあわせ社会学の確立と実践」を受け継ぎ、ビジネスを通じて「ともにしあわせになるしあわせ」を創造することを目標に事業展開されています。

まず、「ともにしあわせになるしあわせ」という世界観に込められた想いについてお話いただきました。

「ともにしあわせになるしあわせ」には、フェリシモさんだけが「しあわせ」の創り手と贈り手になるのではなく、お客様も主体者として「しあわせ」の創り手になってほしいという想いが込められているほか、現状に満足する「ある」状態ではなくこれから「なる」ためにどの方向に進むべきかを考えるという意味合いを込めているそうです。

「ともにしあわせになるしあわせ」を実行するために、経営では「事業性、独創性、社会性」の3要素が交わる活動を追い求めることを大切にされているそうです。
利益という事業性があってこそ、社会性が実現でき、事業から利益を生むには、独創性が必要になるという考えがあるそうです。

1990年にスタートした「フェリシモの森基金」など、フェリシモさんの事業の特長の多くは社会性が強いイメージですが、事業性×独創性×社会性のバランスをとり、人や社会の「しあわせ」に貢献し、「ともにしあわせになるしあわせ」の創造に向けて日々仕事に打ち込んでいるそうです。
  • 講演される矢崎社長

そして、「ともにしあわせになるしあわせ」の例としてこれまで仲間とともに取り組んできたプロジェクトについてお話いただきました。

フェリシモさんは、「神戸学校」というプログラムを一般向けに提供しているそうです。
元々は、社内向け勉強会であったものを、平成9年に被災地である神戸市民の心の復興に役立てればという想いから従業員以外に一般市民の方に開放したことがはじまりだそうです。2019年4月現在で264回を数える神戸学校には、世界的に有名な建築家、アスリート、クリエイターや学者など様々な分野で活躍する人々に講演してもらうことで、社内外の「心と知の形成」に貢献されています。
また神戸学校で出会った方々と同社の共創的事業展開も盛んに行われているそうです。
その他のプロジェクトとして、「フェリシモ森の基金」をはじめ、「ダンボールデザイン」、「インドでの綿花栽培」があるそうです。
  • (左)ともにしあわせになるしあわせ」の世界観 (右)フェリシモの価値観

●フェリシモの今後

最後に、フェリシモさんの今後についてお話いただきました。
フェリシモさんの商品を1回以上購入したお客様の総数は延べ1,200万人だそうです。
これまで、お客様とともに「ともにしあわせになるしあわせ」の実現に向けて多くのプロジェクトを手掛けてきたフェリシモさん。
今後は、「1,000万人で未来を変える」をスローガンに、新しいプロジェクトをどんどん立ち上げ、未来に向かって夢をみることさえ難しい今の社会構造の変革を、お客様とともに目指していきたいそうです。

●まとめ

 今回の講演を通じて、参加された皆様は、「ともにしあわせになるしあわせ」を本気で実現しようと日々活動しているフェリシモさんに対する理解・共感が深まったのではないでしょうか。

受益者の皆様から寄せられた言葉には、「色々なことにチャレンジしていく精神にとても感銘を受けました。」という感想もあり、当社が掲げている「投資の果実」を、皆様に実感いただけたことを、嬉しく思います。

(資産運用部 鞘本)
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