運用で失敗しないために大切なこと(その15)


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皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
いつも鎌倉投信のメルマガを読んでいただきありがとうございます。

〈幅広い投資家を観てきた中で、投資で成功する人と失敗する人の違いはとてもシンプルで、
「続けることができる人」か「そうでない人か」だと、私は感じています。
…「続けることができない人」の共通項は、十中八九、
市場環境の変化などによって投資のスタンスを変えてしまう人です。

例えば、株式市場が値下がりして損を抱えた時に不安になって売却したり、
積立投資をやめてしまったり、昨今のように相場が回復して利益が少し出始めたころで売却してしまったり、
儲けを気にして直近で運用成果が高い商品に目移りしてしまったりするケースです。
つまり、成功ポイントは、『当初の目的・目標を明確にすること』と
『持続力とそのための枠組みづくり』、といえるでしょう。〉

これは、表題のテーマで連載を始めた昨年11月15日のコラムの一部です。

一連のコラムでは、まさに足元のような不安定な市場環境であっても投資の持続力を高めるための考え方や枠組みを伝えてきました。
今、それが少しでも役に立っているのであれば嬉しいです。

しかし、中には、理屈では分かっていても続けることができない、という方もおられることでしょう。

それだけ、日々刻々と取引値段が変動する金融商品への投資には、
不安と、その裏にある「早く儲けたい、損をしたくない」といった欲望がつきまとい、
続けようとする気持ちを揺るがすのです。

運用における一番の敵は、金融市場や経済の不確実性ではなく、「不確実性に向き合う自分自身の思考である」、といえるでしょう。

では、どうすれば不安や欲望に振り回されることなく、心穏やかに運用に取組むことができるのでしょうか。
難しいテーマですが、私は、「目的への自覚」「価値への信頼」、
さらには「社会への貢献意識」が、心を安定させる要素だと感じています。

お金を運用する人の多くは、20年後、30年後、場合によってはそれ以上先の資産形成を目的としているので、
いつの時点で目的を達成しようとしているのかという自覚が大事です。

それは、短期的な損益を受け入れることで、長期的な資産形成につなげる、という発想でしょう。
その目的からすれば、今時点の株価等、目先の取引値段に一喜一憂するのではなく、
投資する資産の20年、30年後の価値を想像し、そこに信頼を寄せることが大切です。

運用とはお金を価値あるものに変え、価値を蓄積し、長い時間をかけて価値の高まりを享受する行為であることを心に留めておきたいものです。

資本市場を通じて多様な投資家が様々な目的でリスクマネーを供給したり、
自分が好きな会社の株式を長期で保有したりすることでその事業活動を応援すること等は、間接的ながら経済や社会の価値創造にもつながるものだと考えます。

お金を経済、社会に還流させることで、自分のお金を活かすという少しおおらかな発想をもってもよいかもしれません。

(つづく)
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