結いだより「第100号」発刊に向けて
毎週発行しているメールマガジンの内容をブログ形式で発信しています。
お楽しみください。
皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。
鎌倉投信が運用・販売する投資信託「結い 2101」の月次レポート 「結いだより」は、2010年4月の発刊以来、来月で第100号を迎えます。当社が考える投資の果実は、「資産形成×社会形成×こころの形成」です。それだけに、単に運用結果や市場概況を伝えるだけではなく、投資先「いい会社」の紹介や鎌倉投信の取組み、社屋や地元鎌倉の風景等を織り交ぜたあたたか味のあるお便りを、と社員が手作りで紡いできました。
今回、100号の発刊にあたっては、一人でも多くのお客様に楽しんで読んでいただけるように、と随分前から紙面構成や内容について社員が主体的に考え、知恵を絞ってきました。どのように紙面が変わるかは分かりませんが、是非楽しみにしていてください。振返れば、「結いだより」を創刊した当時の役職員数(常勤)は8名でした。うち、役員を除く社員は4名から11名と、少数ながら徐々に厚みをましています。
縁あって鎌倉投信に入社いただいた社員は、皆それぞれに「金融の仕事を通じて、より善い社会づくりに貢献したい」という想いを持った仲間達です。担当する仕事は、個々に違いがありますが、どうすればお客様に安心や信頼、喜びや幸福を感じていただけるか、をそれぞれの立場で考えながら仕事に取組んでいます。
その主体的な成果をお客様に実感いただくのは、まだ先でしょうが、「結いだより」をふくめて、少しずつ形にできるようにしたいと思います。
私が心から尊敬する経営者で、「人を大切にする経営」の実践によって倒産寸前の会社を高収益企業に甦らせた日本レーザー〔本社東京都,レーザー機器の輸入商社,非上場(全役職員が株主)〕の近藤会長は、同社組織の発展段階が「自己効力感の高い社員による自己組織化の展開」、くだいた表現をすれば「社員を信頼して、社員の好きにやらせることで組織が発展する段階」にきていると観察されています。
仲間の仕事ぶりを身近にみながら、鎌倉投信もいずれそう進化する可能性があると感じている私は、そこに至る過程で経営者として大切にすべきことを近藤会長に尋ねました。近藤会長は、いつもどおりのにこやかな表情で、こう教えてくださいました。
「経営者が忘れてはいけないことは、社員を大切にするだけではなく、社員自らが『大切にされている実感』を持てるようにすること。社員が言いたいことをいえる社風ができると、社員は自ずと輝いてくる。社員から嫌なことをいわれてもニコニコして耳を傾けることが大切。笑顔は経営者の仕事。そして、自分の周りの世界は自分が招いたもの、と認識する。周りが変わるためには、自らが変わるしかない」
決して容易なことではありませんが、近藤会長の覚悟ともいえるこの言葉を心に刻み、一歩でも近づけるように努力をしたいと思います。