「あったらいいな」をカタチにする小林製薬(最終回)


毎週発行しているメールマガジンの内容をブログ形式で発信しています。
お楽しみください。

写真

皆様、こんにちは。鎌倉投信の鎌田恭幸です。

先日、ある方の紹介で、80年超にわたり、高い金型技術で様々な先端商品を世に送り出してきた、ある製造会社を訪れました。工場で働いているのは、思いのほか若い社員が多くて、1ミクロン単位の誤差を許容しない、その真剣なまなざしが印象的でした。「モノづくり」は「ヒトづくり」とは、よくいったものです。社員さんの仕事ぶりを観て、この会社も、人を大切にし、人財を育てているのだと感じました。

そして、「どんなに経営が厳しい時でも、絶対に人には手をつけない」「(様々な事業展開があっても)自社の強みである金型からは、離れない」という社長の信念が、そうした雰囲気をつくっている、と感じました。「ヒトには絶対に手をつけない」は、不況で経営危機に直面した時に、社長が肝に銘じたことだそうです。危機の乗り越え方が、会社の礎をつくることを教わった気がします。

先週のメルマガでも触れましたが、経営危機をどのように乗り越えたか、を含め、会社の歴史を知るうえでとても貴重な読み物が、社史でしょう。ちょうど今年100期を迎えた小林製薬さんも社員向けに「100期記念誌」が発刊され、私も隅々まで読みました。社史には、後世に何を伝え、何を残したいか、がしたためられているからです。そして、その内容から、私なりに感じ取ったキーワードは、次のとおりです。

「変革」・・・未来に向けた経営者のメッセージから
「決断」・・・事業選択の歴史から
「らしさ」・・・日常の業務風景から
「家族的経営」・・・社員の写真から
「教訓」・・・経営危機への対応から

中でも危機についての記述は、濃い内容だったように感じます。その一つが、60年程前に起きた不当な労働争議でした。激烈な活動家の煽動によって秘密裏に東京支店に労組が結成され、法外な賃上げ要求や会社を破壊するなどの理不尽な要求の挙句に無期限の全面ストに突入。交渉は難航を極め数ヶ月に及んだとのことですが、結果的には、都労委が、会社側の提示条件を100%認めるかたちで斡旋し、あっけなく終結した、と記されています。誰一人として幸せになることのなかった暗い歴史です。その内実については知ることはできませんが、社員と家族同様に接してきたであろう経営者にとっては、断腸の思いだったことでしょう。

ストライキが終わって2ヶ月後、その対応にあたった二代目社長小林三郎氏は、病気で他界します。会社や社員を守り、「社員が安心して、気持ちよく働ける会社をつくる」という、その後の再生に全力を傾けた経営陣と社員の想いは、今につながっている、と感じます。
(おわり)


資産運用に関する注意事項

投資信託のお申し込みに際しては、以下の点をご理解いただき、投資の判断はお客様ご自身の責任においてなさいますようお願いいたします。

  • 投資信託は預金または保険契約ではないため、預金保険および保険契約者保護機構の保護対象にはなりません。 また、「結い 2101」は、投資者保護基金の対象でもありません。
  • 投資信託は、金融機関の預貯金と異なり、元本および利息の保証はありません。
  • 本ホームページに記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。 また、いずれも将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
  • 本ホームページに記載の内容は、将来の運用結果等を保証もしくは示唆するものではありません。 また、本ホームページは、鎌倉投信が信用に足ると判断した情報・データに基づき作成されていますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。
  • 本ホームページの使用権は、鎌倉投信に帰属します。
  • 「結い 2101」をご購入の際は、投資信託説明書(交付目論見書)、契約締結前交付書面および金融商品の販売等に 関する法律に基づく重要事項の説明等の重要事項説明書をあらかじめまたは同時にお渡しいたしますので、 必ずお受け取りの上、内容をよくお読みください。
  • 「結い 2101」の投資信託説明書(交付目論見書)については、鎌倉投信までお問い合わせください。