【報告】「いい会社の経営者講演」ピジョン㈱

2019年2月2日(土)東京茅場町のFinGATE(フィンゲート)で、ピジョン株式会社 代表取締役社長 山下茂氏をお招きし、
「経営理念と企業価値の向上 ~成功を引き寄せる偶然の法則~」をテーマに講演いただきました。
当日は、約100名の受益者様とそのご家族の皆様が参加されました。

「結い 2101」投資先 ”いい会社” 紹介
ピジョン株式会社
設立:1957年(昭和32年)8月
本社:東京都中央区日本橋久松町
上場区分:東京証券取引所 市場第一部(証券コード7956)
事業内容:育児・マタニティ・女性ケア・ホームヘルスケア・介護用品等の製造、販売および輸出入、ならびに保育事業
https://www.kamakuraim.jp/the-company-finder/pigeon/

講演は、前半に「経営理念と企業価値向上の関係性」や山下社長ご自身のご経験を踏まえた
「セレンディピティ(偶然と才気によって、探していなかったものを発見すること)」についてお話いただき、
後半に、当社代表取締役社長の鎌田と対談形式や会場からの質問に答えながら参加者との対話をおこなう構成でした。

ここからは、山下社長の講演内容について、レポートします。

~目次~
1.企業概要
2.企業理念と企業価値向上の関係
3.幸運を引き寄せるセレンディピティ ~成功を引き寄せる偶然の法則~
4.まとめ

1.企業概要

まず、ピジョンさんの企業概要の説明をいただきました。
1949年に日本初のキャップ式広口哺乳器を発売した同社。
現在では、哺乳器、さく乳器、母乳パッドをはじめ、ベビースキンケア、おしりナップなど国内シェア1位の主力商品が複数あり、
近年は、ベビーカー(商品名:fino、Runfee)に注力しています。

国内の出生数が低下しているなか、同社の売上・営業利益は伸び、好業績が続いています。
この背景として、国内のみならず、海外のお母さんからも信頼のブランドとして、支持されている同社の姿をご説明いただきました。
売上の約半分が中国・欧米などの海外事業が占めており、国内の売上は、訪日外国人の購入(インバウンド)が伸びているそうです。

また、2015年には、「企業価値向上経営」を特に高いレベルで実践していることが評価され、東京証券取引所から「企業価値向上賞」を受賞し、
2016年には、高水準のCSV経営(社会共通価値の創造)を実践する企業としてポーター賞(CSV経営を提唱するハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来する賞)を受賞したそうです。

余談ですが、週間ダイヤモンドで発表された「最優秀社長」に山下社長が10位にランクされたことにふれ、
「このときは、親戚に渡すのに5冊買いました」と冗談混じりで話され、会場の笑いを誘い和やかな雰囲気になりました。

2.企業理念と企業価値向上の関係

●何のために働くのか

次に、企業理念と企業価値向上の関係についてお話いただき、
「組織の目的は何か?」という命題に対する山下社長の考えを次のとおり教えていただきました。
マネジメント研究の第一人者である、ピーター・ドラッカーの言葉「組織は社会の器官である」を例にとり、
器官(=内臓)は、身体全体のために、役割を果たすもの。
つまり、「組織(=会社)」の第一の目的(存在理由)は、「組織」の外(=社会)のために働くことである。
そして、その使命を果たすためには、器官(=内臓)が良い状態であることが、身体にとって必要なように、
会社の経営資源、とりわけ「人」がよい状態で働けるようにしていくことが大事なこと。
それが、他の会社が簡単に真似できない状態であれば、競争優位になり高収益につながる。
また、そのような会社であれば、社員も楽しく仕事ができ、仕事を通じて成長し、生きがい、達成感、誇りを感じることができるのではないか。

●なぜ理念の共有が必要か

山下社長は、「企業理念は共有しなければならない」ことを強調されました。
特に、同社ならではの課題として、日本人以外の社員が過半数となり、
価値観が異なるがゆえ、部分最適が起きやすくなるという点を取り上げ、
日本のように、文脈の共通性が高い文化(高コンテクスト文化)に属する社員だけでなく、
海外に多い、文脈の共通性の低い文化(低コンテクスト文化)に属する社員と、
「何のために働くか」、「会社が目指す姿」、「何を大切にして仕事をするか」等について、
より具体的に、かみ砕き、行間を埋めるように言語化し、意味を説明しなければならないことに気づいたそうです。
そこで、次のように、「Pigeon Way」(同社社員の“心”と“行動”の拠り所)を定め、企業理念の明文化をおこなったそうです。

【企業理念の明文化】
経営理念: 強く信じる経営の根本の考え 
社是: 経営理念を端的に表現したもので、社員が仕事をする際大切にし、同時に振り返るもの
使命: どのような形で社会に貢献するか何のために働くのか
ビジョン: 目指す理想の状態、到達したい姿
基本となる価値観: 社員一人ひとりが大切にするもの
行動原則: 我々の全ての行動のベースとなり、ガイドとなるもの

「Pigeon Way」の詳細はこちら⇒ https://www.pigeon.co.jp/pigeonway/

同社の経営理念は「愛」、社是は、「愛を生むは愛のみ」と定めています。
社長就任当時に、社員がどれだけ正しくこの意味を自分の言葉で説明できるのか、
日本人でさえも同社の企業理念を自分の言葉で説明できないのではないか、と感じたそうです。
企業理念の定義を一人ひとりの社員が理解することで、共感が生まれ、行動につながると考え、
一人ひとりの行動が成果につながるよう、企業理念を実際の仕事でどのように反映させていくか、
繰り返し社員に語り、社員間のディスカッションをおこなうことで、「Pigeon Way」の共有を続けてこられました。

3.幸運を引き寄せるセレンディピティ ~成功を引き寄せる偶然の法則~

最後に、山下社長の入社からタイ赴任、米国駐在、本社社長就任に至るまで、1981年~2013年の悲喜こもごもの仕事歴をお話いただきました。
そして、そのご経験から学んだ人生訓として、セレンディピティ(Serendipity)について、山下社長のお考えをお話いただきました。

セレンディピティとは、才気によって、探していなかったものを偶然発見することをいい、
18世紀のイギリスの作家ホリス・ウォルポールが、ペルシアのおとぎ話である「セレンディップの三人の王子たち」を読んで感銘し、
「偶然による大発見をセレンディピティと呼ぼう」と友達に提案し、彼の友達のホーレス・マンの口伝えで広まったそうです。

山下社長自身、色々な偶然で、同社の社長という現在の役割についたと述べ、
どうすればセレンディピティを引き寄せる可能性を高められるかについて、
ご自身のこれまでの人生を振り返りながら、次のようなキーワードを挙げ、お話いただきました。

「誰かのために誠実に」
「人との出会い(縁)を大切に」
「行動しなければ何も起きない」
「悪い氣をためない」
「変化に気づく感度を高める」
「純粋な気持ち」
「コミュニケーション(一人では大したことはできない)」
「運命を引き受ける。そして、理想を高く持ち、成功するまでやり続ける」
 など・・・

4.まとめ

本催しを通じて、ピジョンさんに対する理解・共感が深まったことはもちろんのこと、
お客様から寄せられたアンケートには、「自身の生き方や働き方を振返る機会になった」といった感想も多く、
当社が掲げている「投資の果実」(「資産形成)×「社会形成」×「こころの形成」)を、皆様に実感いただけたことを、嬉しく思います。

最後に、講演会のアンケートを山下社長にお送りしたところ、次のようなお返事をいただきました。

「全てのアンケートを拝読致しましたが、本当に嬉しい限りです。
私の考えや気持ちを皆さんに伝えることができたのではないかと感じました。
私の説明をそのまま受け取って頂いた皆様の柔らかい「心」に私自身感動です。
ご参加頂いた皆様にどうぞよろしくお伝えください。
アンケートは、私の励みにもなり、私の「宝物」の一つとさせて頂きます」

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。


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